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さいたまで東京芸大生らの作品展「いろんなかたち」 ユーモアをテーマに

(左から)プラザノーススタッフの斉木菜都子さん、東京芸術大学の名取愛梨さん、阿部拓治郎プラザノース館長

(左から)プラザノーススタッフの斉木菜都子さん、東京芸術大学の名取愛梨さん、阿部拓治郎プラザノース館長

 アート企画展「東京芸術大学 クリエイティビティ いろんなかたち」が現在、「さいたま市プラザノース」(さいたま市北区宮原町1)2階・ノースギャラリーで開かれている。

鈴木きかさんの作品「Poooooop Loop Between Milk and Poop」

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 同展は「Domain of Art-芸術の創造の領域」シリーズの第36回。東京芸大大学院GAP専攻教育研究助手の名取愛梨さんが同施設の子ども向けワークショップに講師として参加したことをきっかけに、灰原千晶講師とつながり、同大との共催が決まった。出展者は同大取手キャンパス(茨城県取手市)の学生、助手、卒業生など54人。同施設のコンセプトでもある「ユーモア」をテーマにした油絵、彫刻、デザイン、工芸、メディアアート、インスタレーションなど、素材もジャンルも異なる多彩な作品を展示する。

 鈴木きかさんの「Poooooop Loop Between Milk and Poop」は、同キャンパスでのヤギの飼育活動をきっかけに、ガラス化した羊と鹿のふん、陶、糸、蜜ろうを素材にした作品。家畜のヒツジと野生のシカのふんを粘土に押し当てて成形・焼形することで、生命活動の循環を表現しているという。

 名取さんは、絵画と彫刻で構成する作品「存在している途中のもの Still Becoming」を出展。微生物が互いの存在を感知し、一定数集まると行動を変える現象「クオラム センシング(Quorum Sensing)」を手がかりに、存在が周囲との関わりの中で少しずつ変化していく姿を描いた。名取さんは「微生物を顕微鏡で見るのが好き。取手キャンパスを取り巻く自然環境には、のぞく度に違う生き物がいる。人間とは異なるコミュニケーションを取っている姿がいとおしい」と話す。22日に行った名取さんによるワークショップ「ちいさな生き物のユーモア研究室」には小学生の親子ら10組が参加。プラスチック板で「ちいさな生き物」を作り、「自分だけのシャーレ」を完成させた。

 名取さんは「取手キャンパスは自然豊かな環境にあり、地域との交流も盛ん。さまざまな素材にチャレンジする機会や、人や物との出合いがあるからこそ生まれた個性的な作品が企画展に集まっている。気軽に立ち寄って鑑賞を楽しんだり、新たな発見をしたりしてもらえたら」と呼びかける。

 近くに住む90代女性は「全く違う個性や感性の作品が集まっていて面白い。近所でこうした展示が見られてありがたい。刺激になる」と話し、小学4年の女子児童は「習い事の帰りに立ち寄った。植竹小学校ワークショップ作品のモビールがかわいい。自分の学校でもやってほしい」と話した。

 開館時間は10時~17時。入館無料。3月15日まで(3月9日は休館)。

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