さいたま市岩槻区が4月1日、東武アーバンクライン岩槻駅の東西自由通路に観光客の利便性や回遊性を強化するためのデジタルサイネージを設置、本格稼働させた。
城下町として栄え、人形のまちとして知られる岩槻区。多くの観光資源や伝統施設があり、さいたま市内でも屈指の観光地で、年間を通じて多くの観光客が訪れる。こうした観光資源を有効活用し、デジタル社会に対応しながら観光客の利便性や回遊性をさらに向上させようと、同区が内閣府の補助事業を活用して市内の散策案内などを含むデジタルサイネージを設置した。
デジタルサイネージのコンテンツは、観光地や観光施設、伝統産業事業所などの施設情報や市指定の4つの散策モデルルート案内(1ルート10カ所ほどを回る)、路線バス・シェアサイクルなどの交通手段案内、イベント情報など。駅周辺の地図や区役所からのお知らせ、災害・防災情報も表示する。経費削減策の一環として民間企業などの広告掲載枠も設けた。稼働時間は5時から終電直後の24時30分まで。
外国人の観光客を念頭に、日本語に加え英語、中国語、韓国語から選択できる。散策コースをサイネージにあるQRコードで読み取るとスマートフォンを案内役にして歩けるなど、利便性の向上にも配慮した。区観光経済室室長の光山雄一さんは「背景のデザインにも工夫を凝らした」という。春は桜、夏は青空、秋は紅葉、冬は雪というように区内のイメージを四季で表現するほか、昼・夕方・夜の3つのパターンで見やすいように工夫している。
さいたま市の総合振興計画では、岩槻区の年間観光客数の目標を35万人と設定している。光山さんは「目標達成にはまだまだ取り組むべき課題は多い。区内には観光用の案内板が不足しており、インバウンドの観光客に十分対応できていない面もある。民間の方々と協力して観光客の利便性を高め、市内を巡る楽しさを存分に味わっていただけたら」と話す。