第1回さいたま国際マラソンが11月15日に開催された。2016年リオ五輪女子マラソン代表選手選考競技会も兼ねた同大会にランナーも観衆も大いに盛り上がった。
第1回さいたま国際マラソンでミニーマウス風のそろいの衣装で出場
さいたま新都心のスーパーアリーナを起点に、与野、北浦和、駒場を通り、浦和美園の埼玉スタジアムを経て、越谷市神明町で折り返すコースで競われた。
日本代表チャレンジャーの部、3キロの部、1.5キロの部、親子ファンランの部を用意し、定員は計約1万人。各種目が順次スタートした9時ごろにはぱらついていた小雨も間もなく上がり、観衆は傘を畳み旗を振って応援した。
浦和の住民で「ゆるく」スポーツを楽しみたい人で結成する「浦和ゆるスポ部」は総勢7人で「高校生以上女子 3キロの部」に参加。部長の渡辺綾さんは出発前の様子について「テレビカメラ、ボランティアスタッフも多く、厳重な雰囲気だった。3キロの出場者たちはコスプレしている人もいて、皆思い思いに楽しんでいた」と振り返る。
部員の田中明子さんは、「ぶっつけ本番での出場だったが、過去に2回さいたまシティマラソンに出場した経験から『イメージトレーニング』をして挑んだ。仲間たちと手をつないでゴールするのが恒例で、記録より記憶に残るラン」と満足そう。「今年はミニーマウス風の衣装で走ったので、来年はどうしようかと考え始めている」と早くも来年に向けて張り切っていた。
沿道から家族で応援した中央区の倉夕子さんは「普段生活している町を世界一流の選手が走るなんて、とても感激した。子どもたちは走るスピードの速さに驚き、『楽しそう』と話していた。来年は親子で参加できたらうれしい」と笑顔で語った。