「被災地のことを忘れない」「今私たちにできることをやろう」という10大学の学生が2月11日、埼玉県内の4駅で募金活動などの合同アクションを行う。主催は、埼玉県内のボランティア学生ネットワーク「埼玉学生ボランティアネットワーク“わかたま”」。
きっかけは、昨年11月に行われた被災地支援を行う埼玉県内の学生による集会。集会では、震災の記憶が風化しつつある現状について強い危機感が共有された。このことから、被災地に入る直接的な支援だけでなく、埼玉でできる支援を行っていく必要があるとの認識から、今回の企画が立ち上がった。
合同アクションには、青山学院大学・埼玉県立大学・聖学院大学・帝京大学・東京国際大学・東洋大学・日本薬科大学・文教大学・立教大学・立正大学の10大学の学生約40人が参加する。「3月11日の1カ月前だからこそ、本当の意味で被災地を忘れないという思いを広く共有したい」と、この日を合同アクションの活動日に選んだという。
企画の中心メンバーの一人である埼玉県立大学の川崎優輝さんは「昨年5月に被災地にボランティアに行ったとき、震災から1年が経過しても問題が山積みであることに衝撃を受けた。その後も、埼玉で継続的に支援できることはないかと思い大学の学生サークルで毎月募金活動を行ってきた。今回の合同アクションを通して、まちの人々の心に被災地のことが少しでも残れば」と話す。
合同アクションでは、募金活動(寄付先=あしなが育英会)を行うほか、埼玉からできる支援をまとめた内容や大学生だけではなく社会全体が変わろうというメッセージを記した「今私たちにできること新聞」を配布する。
実施時間は、JR大宮駅=15時~16時・17時~18時、JR川越駅=14時30分~15時30分、JR熊谷駅=15時~16時、JR新越谷駅:14時30分~15時。