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さいたま新都心に小児患者と家族の「ドナルド・マクドナルド・ハウス」

わが家のような明るいリビングルーム その一角にキッズスペース

わが家のような明るいリビングルーム その一角にキッズスペース

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 さいたま新都心に来年1月から移転開設する埼玉県立小児医療センター内(中央区新都心)に12月27日、小児患者と家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス さいたま」が開設される。

ハウスのために作詞作曲したテーマソング「ウタノチカラ」を熱唱する石井竜也さん(関連画像)

 「わが家のようにくつろげる第二の家」をコンセプトにしたハウスでは、基本的に自宅と同じように過ごす。共用のスペースにはキッチンがあり、目の届くところにキッズスペースがある。患者本人や兄弟を見守りながら料理をすることができる。洗濯をするためのランドリールームもある。

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 11月28日に行われたお披露目会には、アンバサダーのドナルドに加え、サポーターでミュージシャンの石井竜也さん、同元サッカー日本代表の北澤豪さんらが駆け付けた。

 石井さんは、機会があり病院の小児病棟を視察した際、「入院している子どものお父さんが、子どものベッドの下で寝ていて、そのままネクタイをしめて会社に行くのを見たときに、何とも言えない気持ちになった」と言い、「子どもと親が集えるこんな場所がもっともっとできたらいいなと純粋に思った」と話した。

 ドナルド・マクドナルド・ハウスは病気と闘う子どもと家族が、入院・通院する病院の近くに低料金で滞在できる施設として1974年にアメリカで開設された。現在は世界42カ国に362カ所のハウスがある。日本では2001年に世田谷に第1号が誕生し、現在は全国12カ所にある。

 ハウスの運営を行うのは、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンのスタッフと地域ボランティア。さいたまハウスで募集し集まったボランティアスタッフは、近隣に住む人を中心に260人という。共有スペースの清掃や家族がゆっくり過ごせる空間作りを、負担の少ないように数時間ずつ交代で行う。

 1つのハウスの運営にかかる費用は年間およそ2,000万円。全てが企業や個人からの寄付と募金による。患者家族の負担を考え1人1日1,000円と低料金で利用できるようにしている(患者本人は無料)。ハウスが日本に開設されてから15年間に延べ46,284組の家族が利用した。

 さいたまハウスは、1室あたり25平方メートルで、部屋数は7室。20歳未満の患者とその家族が対象。利用は先着順ではなく、ハウスと病院の協議で決定する。より必要とされる人を優先する。利用申し込み開始は12月19日。