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さいたま出身在住の若手画家が地元で初の個展 七福神などモチーフに

さいたま出身在住の画家、寿の色さん

さいたま出身在住の画家、寿の色さん

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 さいたま出身在住の若手画家、寿の色(じゅのしき)さんが2月12日から、さいたま市中央区の路地裏マーケット(さいたま市鈴谷7)で初の個展を開催している。

七福神をモチーフにした作品

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 「寿の色」という名で活動している鈴木香奈子さんは、さいたま生まれのさいたま育ち。小さいころから日本舞踊を学んでいたこともあり、日本の伝統的なモチーフや色使いが好きだという。「『寿の色』という活動名になってからは特に『おめでたいもの』をテーマに神様や仏様などを描いている。ここ中央区では新春に七福神巡りがあり身近な神様として今回の展示に合わせ七福神をモチーフにした7点の絵を描いた」と話す。

 今回は20点の作品を展示している。水彩、アクリル、油絵具、色鉛筆、クレヨン、油性ペンなど、あらゆる画材を使い、紙、キャンバス、布など支持体もさまざま。寿の色さんは「この描き方はなんというジャンルですか、と聞かれるといつも困ってしまうのですが、以前ライブペイントを見ていた子どもが『何でも使う、すべて画だね』と言ってくれたので、それを採用しようかな」と笑う。

 「古いマフラーの切れ端や布を貼ったりもする。絵は身近なものを何でも使って楽しく描けるということを伝えたい。ここで毎週日曜に開催している路地裏マーケットでライブペイントのイベントで、見てくれた親子が『これなら家でもできるからやってみようね』と言ってくれた時はすごくうれしかった」とも。

 会場になっている路地裏マーケットの運営をする旅商人拓さんは「この場所としても初めての個展。マーケットの運営サポートもしてくれている香奈子さんは僕らの中では一番のアーティストなので、彼女がここで展示会をしてくれてとてもうれしい。今後もいろいろ開催していきたいのでよいきっかけになるのでは」と話す。

 初日に見に来ていた中央区の豊島洋子さんは「和の物だけど、色合いなどが今の住宅にも自然と溶け込む感じがとてもいい。子どもも大人も共感できる心が和む優しい絵」と見入っていた。

 寿の色さんは「初めての個展を、この場所で開催して本当によかった。きれいなギャラリーの真っ白な壁に飾るのもすてきですが、何でもありの自分の絵と、雑多なこの場所を取り込んで一つの展示にしたい。期間中はほぼ在廊しているので、暇な時間には何か描いているかも。おいしいコーヒーの販売もあるので、おしゃべりがてら来ていただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は11時~17時。今月26日まで。浦和区のコミュニティスペース「近藤さん家(浦和区針ヶ谷2)」で絵の教室も行っている。

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