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さいたまのギャラリーで染色教室の初作品展 友禅・型染め作品やコンサートも

「染工房上原 染色サロン」を主宰する上原三千さん

「染工房上原 染色サロン」を主宰する上原三千さん

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 さいたま市中央区のギャラリーカフェラルゴ(さいたま市中央区鈴谷2、TEL 048-749-1721)で4月11日から、北区「染工房上原 染色サロン」主宰の上原三千さんと生徒による友禅染・型染め作品の第1回作品展が開催されている。

染色サロン作品 友禅染や型染の展示 ネクタイ・バッグなどの小物も(関連画像)

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 上原さんは2010年さいたまニュービジネス大賞「女性創業賞」を受賞、「染工房上原」をスタートした。染色サロンは「創る楽しさ、纏(まと)う楽しさ、集う楽しさ、三つの楽しさを叶(かな)える」をコンセプトにした教室で、主婦を中心に16人が在籍。日本の伝統的な染色技法「友禅染」と「型染め」の技法で着物や帯、ストール、ネクタイなどの制作に取り組み、全員が日頃の成果を今回の作品展に出品した。ほかに植物染めも学ぶことができる。

上原さんは「通常、友禅染は工程ごとの分業制が普通だが、自分のイメージ通りに作品表現をするため、工房では全工程に取り組んでいる。近年はゴムのりが一般化し、もち米などの天然材料でのりを作るところから学べる場は少ないと思う。生徒さんはそれぞれ自分で着たいもの、作りたいものがあってサロンに参加される。基本技法から学ぶ方も、初心者で帯作りに挑戦する方もいて、自由度は高い。個別に指導する大変さはあるが、今後もう少し仲間を増やして広めていきたい。風呂敷に色をさす簡単な体験から始められる」と話す。

 作品展初日の11日にはギャラリーカフェ内のステージでソプラノ山野井千晴さんのミニコンサートも行われた。ピアノ伴奏でクラシックからポピュラー・ミュージカルなど耳なじみのある曲まで幅広いレパートリーを披露。アンコールでは来場者と一緒に瀧廉太郎作曲「花」を合唱した。上原さんと染色サロン生徒2人も作品のストールをまとってステージに登場し、女声アンサンブルを1曲披露した。

 東京都新宿区から来場した児玉陽子さんは「友人が出品しており、展示会好きなので足を運んだ。自分で染めることを学べる場は珍しい。実際に目にして、色がきれいに出ていることに感心し、私もやってみたいと思った。コンサートと作品展というどちらも美しいものに触れて、幸せを分けてもらったような豊かな気持ちになった」とほほ笑んだ。

 開催時間は11時~18時(15日は17時まで)。入場無料。4月15日まで。14日14時30分~15時30分には室内楽ミニコンサートが行われる。

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