大宮駅東口南銀座通りの居酒屋「串八丁」(大宮区下町1、TEL 048-645-0948)が11月14日から、埼玉産の材料100%の「ALL埼玉らーめん」の提供している。
店名にある串料理以外にも、さつま揚げや真イカの沖漬けなどを提供する同店。さいたま市内で採れた野菜を使うサラダや天ぷらもそろえる。オーナーの古川弘一さんは「埼玉にはいろいろなおいしいものがあるし、できるだけ地産地消を心掛けている」と話す。ラーメンも以前から提供しており、古川さんは「自分が好きだし、やっぱりラーメンは好きな人が多い」とも。
同ラーメンは、業務用食品卸業の関東食糧が提案する「ASRP(オール埼玉ラーメンプロジェクト)」の話を聞いた古川さんが「ぜひ広めたい」と自分の店でも提供することを決めた。
県産小麦の「さとのそら」「ハナマンテン」を使った中華細麺、香り豚を煮豚にしてスライスしたもの、浦和産のネギ、上尾のキクラゲ、比企郡川島町の笛木醤油(しょうゆ)に漬けた彩たまごのゆで卵、「彩たまご」を産んだ親鶏から炊き出したチキンスープにしょうゆで香りを付けた。
初日に食べたという大宮区の太田一穂さんは「さっぱりしていて食べやすい。素材の味を生かした素朴なおいしさ」と満足そう。
同店は大宮駅から来ると南銀通りの一番奥にある。アジア風のオブジェや米国風のネオンのライトなどが所狭しと並ぶにぎやかな雑貨屋のような内装が特徴で、さいたまのメディア関係の常連客も多いという。
父親が開業した同店を引き継いで15年になるという古川さんは「父親の時は白い壁のシンプルな内装だったが、自分の代になってから次第にこんな感じになった。俺の部屋にようこそという気持ちで店作りをしている。友達の家で飲んでいる気分でくつろいでもらえたら」と笑う。
ラーメンの価格は700円。古川さんは「今後少し違う味も作ってみたい。みそは埼玉産で良いものがあるのでできそう。このプロジェクトが広まっていろいろなALL埼玉らーめんが食べられたら楽しい」と期待を込める。
営業時間は17時~翌4時30分(土曜は翌1時まで)。日曜定休。