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さいたまのカフェギャラリーの手作り作家展でNPO職員の絵画展示 SNS発信で話題

「絵描き」の秋本創さんと作品

「絵描き」の秋本創さんと作品

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 埼玉情報センター職員で絵描きの秋本創さんが、12月3日からカフェギャラリー「南風(みなかぜ)」(さいたま市中央区本町西2、TEL 048-764-8850)で開催中の「手作り11人展」で初の展示を行っている。

ギャラリーカフェ「南風」のオーナー山田さん(関連画像)

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 街づくりに関する支援や活動を行う埼玉情報センターの職員で、IT講座、SNS講座などを多数行う秋本さん。絵を描くことが好きだった秋本さんがSNSで作品を公開するようになったのは昨年12月。同年夏ごろに患った病気の療養中で時間ができ、「今までと違うことをしたい」と思ったという。「夏から秋にかけては病気のことでそれどころではなかったが、12月ごろ治療も良い方向に向かい始め、何かをやりたいと思えた」と話す。

 「SNSで発信するようになって、知人が感想を言ってくれたり、『いいね!』してくれたりと反応があって楽しくなってきた。この1年間で約200枚の絵を描いた」という。「それでも展示会をすることになるとは思ってもいなかった。今回ギャラリーオーナーの山田ちづこさんから声を掛けていただいたが、画家の作品というよりも手作り品としての出展だったので勇気を出して出店した」とも。

 プロッキーを使い、赤や黒を多く使ったカラフルな色合いと個性的なキャラクターが特徴の秋本さんの絵。展示会に来ていた知人で画家の須恵朋子さんは「以前からフェイスブックの投稿を見ていて展示会をしたら来ようと思っていた。カラフルでキモかわいくて味があって面白い絵だと思う」とほほ笑む。

 同ギャラリーは、ハンドメード作家による「手作り展」を年3~4回行う。今回は「水引のアクセサリー」「一閑張り雑貨」「アートフラワー」「着物リメークの服」「ビーズのアクセサリー」「機械編み小物」「パッチワーク小物」「創作バッグ」の作家が出展している。

 同ギャラリーオーナーの山田ちづこさんは「百貨店などで手作り展に20年くらい前から出展しているようなベテランの作家さんも多い。お客さんもシニア世代も多く、シニアのコミュニティーはとても活発でそれはそれで楽しくやっているが、若い世代や、今までと違う人に参加してもらうと、お客さんも初めて来てくれる人もいたりして、新しい交流になってうれしい」と喜ぶ。

 秋本さんは「展示会はSNSを通じての反応とは違った生の反応が得られてとても新鮮。自分が良いと思う絵と、お客さんが良いと思う絵が違ったりするのも面白い」と話す。「絵を描くようになって物の見方が変わった。今まで何となく見ていた風景も色や形を意識するようになったし、絵のアイデアに自然とつなげている時もある。病気も回復し、無心で描いていると心のデトックスにもなるのでこれからも続けていきたいし、発表の機会があったらまたやってみたい」と意気込む。

 展示時間は11時~17時(最終日は16時まで)。木曜定休。秋本さんは4日・6日の午後と8日・9日の終日在廊する。今月9日まで。

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