
2025年6月14日(土)から8月3日(日)まで、埼玉県朝霞市の出雲大社埼玉分院では、出雲の真菰(まこも)の伝統にちなんだ「真菰納涼祭(まこものうりょうさい)」を開催いたします。
出雲大社埼玉分院は、かつて荒船神社として創建され、昭和58年に島根県出雲市の出雲大社から
大国主大神(おおくにぬしのおおかみ/だいこくさま)のご分霊を迎えて以来、県内唯一の出雲大社として、地域の節目に寄り添ってきました。
この祭りは、出雲大社で毎年6月1日に行われる「涼殿祭(すずみどののまつり)」、別名「真菰の神事」に由来しています。真菰を用い無病息災を祈る夏の風習として、古くから親しまれています。
真菰納涼祭の期間中、境内の鳥居や手水舎に島根県産の真菰を吊り下げた「真菰飾り」を設え、
参拝者はその清々しい香りに包まれながら真菰飾りの下をくぐり、無病息災を祈る特別な参拝を体験いただけます。
あわせて、真菰の恵みを授かる特別な授与品「真菰福飾り(まこもふくかざり)」も頒布いたします。神前にてお受けいただいた後も、日々の暮らしの中で真菰の清らかな力にふれることができます。
さらに、島根県産の真菰を焙煎した真菰茶を試飲いただける涼み所も設けております。
近年、全国各地に広がっている新たな参拝習慣「夏詣(なつもうで)」の一環として、真菰の香りに包まれながら暑い初夏を乗り越え、心身を整える参拝体験をどうぞお楽しみください。
「涼殿祭(すずみどののまつり)」は、島根県出雲市の出雲大社で毎年6月1日に行われる伝統行事です。夏の始まりに際し、真菰(まこも)を敷いた道を宮司が進み、けがれを祓い、無病息災を祈願する神事として、古くから人々に親しまれてきました。
真菰は、古来より清浄な植物とされ、神事の中でも特に重要な役割を担っています。近年では、この真菰を銅鳥居の内と外、神楽殿前に吊るして掲げ、参拝者がその下をくぐることで心身を清め、無病息災を願うかたちへと発展しました。
祭りの後には、神事で使用された真菰を参列者が持ち帰り、自宅に飾ったり、お風呂に入れたりして、家族の健康を祈る風習も続いています。

(C)?出雲大社

(C)?出雲大社
出雲大社埼玉分院の境内中央の鳥居に「真菰飾り」を設置します。風に揺れるたびに自然な香りが広がり、参拝のひとときを涼やかに感じていただけます。真菰の下をくぐることで、香りや佇まいを通じ記憶に残る特別な体験をご提供いたします。
手水舎には、真菰飾りに加え、真菰と季節の花を組み合わせた「真菰花手水(まこもはなちょうず)」も設置。見た目にも涼を感じられる工夫で、出雲に根付く真菰文化の一端に触れていただけます。
真菰納涼祭期間中に「真菰福飾り(まこもふくかざり)」を頒布いたします。
6月21日(土)から7月7日(月)まで、七夕と、縁結びに縁起の良い令和七年七月七日の赤口の日を記念して、「彩玉(さいのたま)」と呼ばれる小型の出雲型勾玉と、短冊・紙札をお付けした「真菰七夕福飾り」を特別頒布いたします。
短冊・紙札には、古事記や出雲国風土記にも登場する斐伊川(ひいかわ)流域で漉かれた「斐伊川和紙」を使用しております。島根・出雲地域の文化に触れながら、願いごとをしたためていただけます。
尚、7月8日(火)以降は、紙札と出雲大社埼玉分院の絵馬をお付けした「真菰福飾り」を頒布いたします。

真菰七夕福飾り/2,000円頒布期間:6月21日(土)~7月7日(月)

真菰福飾り/ 1,500円頒布期間:7月8日(火)~8月3日(日)
授与所前のカウンターでは、先着限定で島根県雲南市産の「真菰茶」を無料でお召し上がりいただけます。日本棚田百選にも選ばれた山王寺の清らかな水と風で育った真菰を、最も元気の良い6月~8月に手がりし、一番おいしい状態で焙煎した、ほんのり甘くて香ばしい味わいです。神事でも使用される、真菰で作った「菰座」をとともに、爽やかな香りで一休みできます。
平成26年(2014)に浅草神社から提唱された「夏詣(なつもうで)」。今年は11年目を迎え、浅草から台東区、そして東京から全国津々浦々の神社・仏閣へ広がりを見せています。過ぎし半年の罪穢れを祓い清め、来たる“残り半年のはじまりの日”として、その節目を大切に想う我が国の新しい風習として共に育てて参ります。
出雲大社埼玉分院は、本年より夏詣に参画いたしました。「真菰納涼祭」は、埼玉分院における夏詣の取り組みの一環として、出雲に伝わる真菰の神事を、真菰の香りやお茶などを通じて体験いただけます。
出雲大社埼玉分院は、荒船神社から始まり、埼玉県内唯一の出雲大社として創建され、以来、この地域をお護りして参りました。また、地域のみなさまには、人生における様々な節目で当院を信仰いただいております。
しかし、過去と未来をつな中今(なかいま)の現代、人々の神社信仰は薄れていき、崇敬者は減少の一途を辿り、神社と地域社会との結びつきは徐々に薄れつつあります。
昭和58年に宗祠(出雲大社)よりご分霊をいただき、35年以上の間、この朝霞の地で、大国主大神(おおおくにぬしのおおかみ/だいこくさま)をお祀りしてきた私たちが目指したいのは、今を生きる人々はもちろん、次世代、次々世代まで、共に豊かに栄えていくため、貴い結びつきのある共同体を育んでいくことです。
私たちは、人々の暮らしの中で産まれた信仰の場である埼玉の小さな社から、現在の価値観の多様性に合わせ、出雲大社の大きなご縁を結んで参ります。
<概要>
出雲大社 埼玉分院
住所:〒351-0011 埼玉県朝霞市本町2-20-18
受付時間:9:00~17:00(年中無休)
TEL:048-463-3720
FAX:048-463-3723
Email:info@izumotaisha-saitama.com
<プレスリリース・掲載等のお問い合わせ>
出雲大社埼玉分院 プレス担当
副長 渡邉 忠道
TEL:048-463-3720
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