大宮アルディージャを手話で応援する「手話応援」が7月6日のサガン鳥栖戦で行われることになり、実行委員会では一緒に応援する2000人の「仲間」を募集している。
手話応援を実施しているのは、毎日興業(さいたま市大宮区浅間町)社長の田部井功さんを応援団長とする有志の実行委員会。きっかけは、2005年のスペシャルオリンピックス長野大会。同大会のトーチランを埼玉県内で行った際、大宮ろう学園教諭の江藤さん、埼玉県エアロビック連盟事務局長の三枝さんが「障がい者と健常者が一緒に活動する場として何かできないか」と考えた末に出てきたのが手話応援だった。同社が大宮アルディージャのオフィシャルスポンサーだったこともあり、2006年に第1回が行われた。
2010年には、障がい者と健常者が互いに区別されることなく生活できる社会づくりを目指した全国初の「さいたま市ノーマライゼーション条例」が制定され、市も積極的に協力するようになったほか、障がい者団体や特別支援学校、地域の企業、NPOなどにその輪が広がっている。第1回(2006年)は80人だった参加者は回を追うごとに増え続け、2012年の開催では1335人が参加した。
手話応援では、おそろいのTシャツを着て、スタジアムで大宮アルディージャサポーターが歌う「愛してるぜ!We are Orange!」に合わせて、スタンドから手話で声援を送る。大きな手ぶりでスタンド一面に広がる手話応援は、迫力満点。
5月23日に開催された第2回実行委員会には、これまで以上にさまざまな団体や立場の人が参加。「会議の締めでは参加者全員で手話応援を練習し、大いに盛り上がった」と参加者。
今年の目標は、参加者2000人。応募は、往復はがきに(1)代表者氏名、(2)住所、(3)電話番号、(4)FAX番号、(5)メールアドレス、(6)参加人数、を記入の上、実行委員会事務局(〒330-0854 さいたま市大宮区桜木町2-292毎日興業(株)内 手話応援実行委員会事務局、TEL048-642-1238)まで。応募締め切りは5月31日。応募多数の場合は抽選となる。
事務局担当者は「聴覚障がいのある人や手話が得意な人も、そうでない人も、アルディージャが大好きな人も、サッカー観戦が初めてという人も、一緒に楽しく応援しませんか」と呼び掛ける。J1リーグの首位を走る大宮アルディージャのさらなる後押しになりそうだ。