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大宮で復元中の「C58」に再び命の火入れ-来春の運行目指し最終段階

40年の眠りから覚め、再び煙を吐き始めたC58

40年の眠りから覚め、再び煙を吐き始めたC58

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 JR東日本大宮総合車両センターで復元中の蒸気機関車「C58」の復元作業が最終段階を迎え、関係者らが見守るなかボイラーに再び点火する「火入れ式」が12月12日に行われ、約40年の眠りから目を覚ました。

SL「C58」火入れ式の様子

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 JR東日本が東北地方の復興を応援するために、盛岡市の岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されていた同車両。昨年12月に同センターに移送し、約1年をかけて復元作業が進められてきた。途中、ボイラーに大規模な修繕が必要となるなど想定外の事態も発生したが、無事組み立て作業が完了し、同日の火入れ式を迎えた。

 式典には、復元工事の担当者や、この車両を使って春から東北地方で運行予定の「SL銀河」のために現在訓練中の運転士や整備士などの関係者ら約60人が出席した。大宮・氷川神社の神職による神事に続き、関係者によって火が入れられ、石炭の投炭が行われた。

 式典で、復元作業を担当してきたJR東日本大宮総合車両センターの松田明所長は「東北を元気づけたいという思いで、昨年12月6日の搬入から修復を続けてきた。この車両は約40年、盛岡市の公園で静態保存されてきた間も、地元の保存会の方々を中心に大切にしてきたことを感じた。これから最終調整に入るが、最後までしっかりと復元したい」と話した。

同車両は各種最終調整を行った後、大宮、高崎、盛岡で試運転や訓練運転を行い、春ごろに運行を始める予定。

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