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さいたま新都心で「ビール祭り」 クラフトビール300種、ご当地フードも

BLACK TIDE BREWINGの「COCO PARADE」

BLACK TIDE BREWINGの「COCO PARADE」

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 「2025けやきひろば 春のビール祭り」が5月28日、さいたま新都心のけやきひろば(さいたま市中央区)で始まった。主催はさいたまスーパーアリーナ(TEL 048-601-1122)。

COEDO BREWERYのさいたまスーパーアリーナ25周年記念コラボビール「さいたまスーパーRed Lager」

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 2009(平成21)年に始まり、国内最大級のクラフトビールの祭典として知られる同イベント。毎年春と秋の年2回開催し、今回が通算29回目。49店が出店し、日本全国と海外のビール300種類以上とフードを販売する。

 初日は16時に開場し、明るい時間から多くの人でにぎわった。川口市から夫婦で訪れた男性は、「この日のために仕事を2連休にした。その時の気分で飲みたいものを飲むつもり」と話していた。

 同イベントに初回から連続出店するCOEDO BREWERY(川越市)は、さいたまスーパーアリーナの25周年を記念したコラボビール「さいたまスーパーRed Lager」(800円)を販売。ウエストコーストIPAとアイリシュレッドエールを組み合わせたスタイルで、カラメルモルトの甘みとホップの香りが楽しめるという。アルコール度数は飲みやすい4.5%に抑え、IBU(ビールの苦みを示す単位)も25周年にちなんで「25」に調整した。

 初出店のブルワリーは3つ。BLACK TIDE BREWING(宮城県気仙沼市)は、ブルワリーの5周年記念ビールや他のブルワリーとのコラボビールをそろえる。同イベント限定の「COCO PARADE」(700円)は、ココナツを使ったヘイジーIPA。丹治和也社長は「ココナツ感とホップのトロピカル感が強めの、夏の始まりに飲んでほしいビール」と薦める。

 B.M.B Brewery(宮崎県宮崎市)は、宮崎特産のかんきつ「へべす」を使った「SAYAKA」(スモールサイズ500円、レギュラーサイズ900円)、青緑の液色が印象的な「Melancholy the Venus」(スモールサイズ700円、レギュラーサイズ1,000円)など9種類を日替わりで提供。代表の松田温郎さんは「たるの中身がなくならないと次のビールをタップにつなげない。たくさん飲んで、ぜひ協力を」と呼びかける。

 Anglo Japanese Brewing Company(長野県野沢温泉村)は、木だる熟成のビールを多くそろえる。「BA Cassis&Peach Sour」(Sサイズ800円)は、フーダーと呼ばれる大型のたるで1年ほど熟成したサワーエールをワインだるに移した後、カシスと桃のピューレを、それぞれ加えてさらに熟成させたものをブレンドしており、完成まで計4年弱かかるという。ブルワーの里口空さんは「ワイルドエール(自然発酵したビール)なども提供しているので、ベルギーのランビック系が好きな人に飲んでもらえれば」と話す。

  ビールに合わせて地元のフードを取りそろえる店も。さいたま市のU.B.P BREWERYは、銘柄豚と浦和産のシイタケを使った「浦和クラフト焼売(シューマイ)」(2個600円、4個1,000円)を、小川町の麦雑穀工房は、地元店「ホルモン大大」の「豚カシラと深谷ねぎの炭火炒め」(800円)を、それぞれ販売する。

 さいたまスーパーアリーナの鈴木一紀さんは「天気が崩れやすいかもしれないので、防寒や雨の対策をして、屋外で飲むビールを楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は11時~21時(最終日は20時まで)。入場無料。6月1日まで。

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