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埼玉の食材・地酒と発酵の店「うりんぼう」、大宮移転から3周年

店主の佐藤紀子さん

店主の佐藤紀子さん

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 埼玉の地酒処「うりんぼう」(さいたま市大宮区宮町4)が浦和から大宮へ移転して、7月29日で3周年を迎えた。

「うりんぼう」の外観

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 もともとイタリア料理店で働いていた店主の佐藤紀子さんが、日本酒との出合いをきっかけに2005(平成XX)年に浦和に開いた同店。店名の「うりんぼう」は、力を入れる日本酒のおちょこ(猪口)の漢字に使われる「猪」に由来している。

 佐藤さんは「移転前がコロナ禍の時期で、アルコールを出せなくなったのをきっかけにノンアルコールの発酵ドリンクや甘味を提供していた」と話す。そこから研究を重ね、今はメニューに発酵料理を多く取り入れているという。

 料理には埼玉の食材を使った肴(さかな)や季節のものを提供しているほか、埼玉にある蔵を自ら全て訪ねた佐藤さんが選ぶ、蔵元直送の日本酒を取りそろえている。「発酵プレート3点盛」(750円)、「大葉醤油麹(しょうゆこうじ)のせ冷奴(ひややっこ)」(650円)など、佐藤さんが育てた野菜を使ったメニューも並ぶ。ドリンクは埼玉の地酒(700円~)のほか、ノンアルコールの自家製発酵ドリンクなどを用意する。

 浦和から大宮へ移転する際、「地元の常連が多かったので、大宮にも来てくれるのか不安もあった」と話す佐藤さん。「一からの再スタートという気持ちだったが、常連の方も変わらず足を運んでくれた。最初は浦和からの常連が多かったが、今は新規のお客さまと半々ぐらい」とも。

 今年12月には浦和時代から合わせて20周年を迎える。佐藤さんは「移転が決まった時には、お客さまも一緒に物件を探してくれた。人に恵まれた20年だったと感じる」と話す。「移転してからあっという間の3年だった。開店当初から日本酒のぬる燗(かん)を薦めているので、お燗をもっと広めていきたい。日本酒はいろいろな飲み方ができることを知ってほしい」とも。

 営業時間は17時~22時。日曜・月曜・祝日定休。

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