
ビルメンテナンスなどを手がける毎日興業(さいたま市大宮区浅間町2)主催の地域交流イベントが10月5日、さいたま新都心駅東口近くの広場「maimaiテラス」(吉敷町4)で毎月第1日曜に開催されている。
会場となる同所は、同社の旧本社社屋跡地。同イベントは、同社の「八百毎屋(やおごとや)プロジェクト」の一環として2024年12月よりスタート。来年6月より同所に建設予定の新ビル運営に向け、「暮らしのまわりのたくさん(八百)のこと(毎)をつかさどる『八百毎屋』」としてイベントを企画・運営。毎月第1日曜に開催している。今夏は、農家「よいよいファーム」(緑区)など地元農家の野菜販売会や水遊びスペースの開設、「団地キッチン田島」(桜区)のクラフトビールや「Mayuminchi」(大宮区)のおつまみを販売するビアガーデンなどを行った。
10月5日は同社社員による「表現」がテーマ。同プロジェクトメンバーの清水千夏さんは「道行く人に『毎日興業が新しいことをやろうとしているな』と知ってもらえたらうれしい。地域の人とつながるきっかけにもしていきたい」と意気込む。
同所は、イベント開催日以外でも着工日まで日中は常時開放している。村田園芸(毛呂山町)の施工による「自然のままの四季の変化が見られる」木陰を造り、山崎工務店(見沼区)製作の丸太椅子を並べる。9月には、アーティスト・日比野克彦さんの企画による全国ネットワーク「明後日朝顔プロジェクト」で受け継いだ22代目の種が育ち、花を咲かせた。
清水さんは「当社は清掃業を主体として大宮の地で生まれ、創業から52年間、地域の縁に支えられてきた。この地に建つ新しいビルは、その恩を返せるような『人が元気になる、街のためになるビル』を目指している。場所の開放やイベント開催は期間限定にはなるが、地域の方々とつながって『第二の毎日興業』を描くヒントをもらいながら運営していきたい」と話す。
イベントは来年6月まで続ける。