
埼玉県市町村の写真を撮り続けるざわわさんが現在、「ざわわ個展 埼玉展」を「でこぼこ書店」(さいたま市中央区上落合7)で開催している。
ざわわさんは、さいたま市中央区在住の会社員。学生時代の2020年、コロナ禍で県外へ出かけられなくなったが、街の写真を撮りたいと思った。出身の長野県松本市と同じ地形の盆地である小川町を散策したことをきっかけに、「埼玉をもっと知りたい」と撮影にのめりこみ、就職後も休日を利用して県内各地を巡り、撮影を続けている。
3回目となる今回の個展では、昨年の展示以降に撮りためた新作約300点を壁や階段上に展示。過去の作品を加えた約800点を公開する。都市開発が進む様子や季節ごとの自然、雪の日の風景、店舗の閉店日など、変化する埼玉の姿を捉えた写真を並べる。会場内での撮影も自由に行える。
「埼玉の魅力を探す、お出かけの参考になれば」と県内の花をテーマにしたコーナーや、全ての写真の撮影地が分かる地図も用意。図録「埼玉花めぐり」(A5判=1,000円、B5判=1,500円)のほか、「埼玉展2025図録」(A5判=1,300円、B5判=1,800円)、同店のある中央区上落合の写真集(1,500円)、ポストカードセット(200円)、カレンダー2026(1,200円)などの関連グッズも販売する。
ざわわさんは「祭りや花の季節にはその場所へ出かけるが、行き先を決めずに行くこともある」と話す。「今回一番のお気に入りの被写体は飯能市八徳の一本桜で、階段上に展示している。これからの季節にお薦めなのは本庄市のマリーゴールドの丘公園。失われていく景色や、何気ない日常の中にある変化をこれからも記録していきたい。毎年1回は個展を続けていけたら」とも。
開催時間は12時~16時(一部19時まで、土曜・日曜は10時~18時)。火曜定休。観覧無料。今月19日まで。