国土交通省が進める3D都市モデル活用プロジェクト「PLATEAU(プラトー)」を学ぶアイデアソンが2月11日、「エムズスクエア」(さいたま市大宮区桜木町1)で開かれた。主催はシビックテックさいたま。
武蔵野銀行本店2階エムズスクエアで開催されたPLATEAUアイデアソン
PLATEAUは、建物や道路など現実の都市を再現した3Dデータを全国で整備し、官民の利活用を促すプロジェクト。さいたま市もブラウザー上で閲覧できる「さいたま市版PLATEAU VIEW」を公開している。
開催は2回目で、今年は「防災」をテーマに開いた。大学生、建設会社関係者、自治体職員など12人が参加した。ワークショップでは、防災アプリで避難行動を個別最適化する案や、道路冠水をリアルタイムで可視化する案を披露した。
当日は、講演、事例紹介、ハンズオン(体験)、ワークショップの順で進行。国土交通省都市局国際・デジタル政策課の十川優香さんによる講演では、概要やデータの特徴、各地での活用動向を紹介。十川さんは「2020年にPLATEAUをリリースして以来、認知が進んできたが、より多くの方に手軽に利活用してもらいたい。まちづくりをデジタルでサポートしていけたら」と話した。
事例紹介では、福山コンサルタントの黒木幹さんが登壇。防災分野のユースケースとして、災害リスクの把握や避難の検討、関係者間の情報共有などに3D都市モデルを活用する例を示した。
ハンズオンでは、「さいたま市版PLATEAU VIEW」の操作を学んだ。Eukarya(ユーカリヤ)の萩原優希さんは、マインクラフトで制作した建物を3D都市モデルで活用する事例を紹介。昨年の「SAITAMA Minecraft AWARD 2024(さいたまマイクラ)」でグランプリを受賞した小学生による「さいたま市役所移転後の跡地活用」案として、多世代が集まれる「みんなの架け橋となるツインタワー」が表示されると、参加者はそれぞれデータ活用の具体像を膨らませていた。
会場では参加者同士が画面を見せ合い、操作を教え合う場面もあった。東京都から参加した50代男性は「操作性は思ったよりストレスがない。いろいろなことに応用できそう」と話していた。ワークショップで発表した大学1年の男子学生は「3D都市モデルは、知らない街での擬似体験をしているようで、わくわくしながら取り組めた」と振り返る。
シビックテックさいたまの世話人、クワハラシズカさんは「PLATEAUのようなデジタルと地域課題を実感する生活者がつながることで課題解決につながる。今回のような企画を通じて、生活者とエンジニアをつなぐ場をつくっていきたい」と話す。