JR東日本大宮総合車両センターの創業120周年を記念し、同工場を中心とした大宮駅周辺の複数会場で5月24日、「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」が過去最大となる規模で開かれる。
JR東日本管内でも最大級の鉄道工場である同センターを会場に行われるフェアは今年で24回目。本物を扱う工場で行われる体験や展示のイベントは、順番待ちの列が500メートル以上続くなど、鉄道ファンを中心に大きな人気を誇っている。今回は、JR東日本とさいたま市で「鉄道のまち大宮をPRしたい」との思いが一致し、初の共同開催となった。
イベントは、総合車両センター、大宮駅構内、西口、東口の複数会場で行われる。
総合車両センターの注目はC12蒸気機関車の試乗会。現在全国で走る蒸気機関車の大半を復元してきた同センターの象徴として、1994年に復元した真岡鉄道所属の機関車がけん引する客車に乗車し、試験走行線役1.7キロを約15分で往復する。定員は各回250人で、入場には整理券が必要。同センターで製作したミニSLやミニ新幹線の乗車や、人気車両EF64方電気機関車の車両展示、メンテナンス作業の実演や車掌体験なども行う。
大宮駅西口では、鐘塚公園を会場にさいたま市の地元農産物などを販売する「さいたまるしぇ」や、大宮駅を通る新幹線の沿線地域物産展と観光PR、こども駅長制服撮影会などを展開。アルシェ裏のレンガ通りでは「おもてなしオープンカフェ」、DOM1階では大宮今昔写真展、とミックスワールドではNゲージ運転教室などを開く。
大宮駅東口では、5分の1スケールで新たに製作されたE7系ミニ新幹線を初公開。さいたま市長と大宮駅長による出発式を行うほか、乗車体験もできる。「銀座商店街市民マーケット」として、鉄道のまち大宮にちなんだ食べ物や飲み物のブース出店や、まちめぐりのイベントなども開催。
大宮駅構内では、鉄道博物館のヒストリーゾーンを忠実に再現した模型展示や解説を行う「鉄道博物館in大宮駅」、タムロンが毎年開催している「鉄道風景写真コンテスト」の過去の受賞作品の展示、各地の有名駅弁の臨時販売や、エキュート内での鉄道関連グッズの販売などを予定している。
開催時間は9時30分~16時。