公園内にある埼玉百年の森周辺エリアで2月21日、野外アートイベント「大宮公園再発見-Art in氷川」が開催される。
同イベントは今回が初めて。大宮公園は、かつてはピクニックや散策を楽しむ人で常ににぎわっていたが、今は桜のシーズン以外はにぎわいが無く寂しい状況。公園の魅力をアートを通して再発見し、その魅力を共有する機会をつくりたいと市民有志が企画した。大宮公園が130周年を迎えることから、公園の協力も取り付けた。
会場では、8人の作家が作品を展示する。キュレーターの小野寺優元さんは「氷川神社に隣接する大宮公園は、豊かな緑をたたえるだけでなく、長い歴史の記憶が宿った場所。大宮公園に潜在する『文化の記憶』を8人の作家がそれぞれ読み解き作品を制作した」と話す。
1カ月弱の会期中、さまざまなイベントを公園内外で繰り広げる。オープニングの21日には、12時から出品者が自らの作品の前で制作意図を説明する「アーティストトーク」、14時からは大東文化大学教授の宮瀧交二さんの基調講演と、5人のパネリストがそれぞれの視点から「氷川神社と大宮公園」について語るシンポジウムを園内の県立歴史と民族の博物館で開く。24日からは出品作家のコンセプト小作品展が大宮公園近くのギャラリーエルポエタ(さいたま市大宮区高鼻町2、TEL 048-644-9877)で行うほか、3月10日からは大宮図書館で写真展「宮居の杜の今むかし」を開く。いずれも参加無料。
16日から始まった現地での制作・展示には、近くを通りがかった人々が興味深そうにその様子を見守っていた。
3月15日まで。