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人形の街・岩槻、ひな人形の出荷が最後のピークに-ひな巡りイベントも

ひな人形の出荷の様子

ひな人形の出荷の様子

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 ひな人形・節句人形の出荷金額が日本一である埼玉県内で特に人形製造が盛んな岩槻が現在、3月3日のひな祭りに向けて最後の出荷ピークを迎えている。

岩槻人形優良店会の齊藤大司会長

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 岩槻人形優良店会会長の齊藤大司さんは「ひな人形は、それぞれの工程を専門の職人さんが丁寧に作って販売している。節句を通して家族や親族が集うきっかけとして、真心込めた贈り物としての人形になれば」と話す。

 ひな人形の販売のピークは、リアル店舗販売では1月中旬~2月初旬、ネット販売では1月中旬~3月3日直前。「周りに人形店が無い」「子どもを連れて外に出づらい」などの理由により、最近はAmazonなどのECサイトからの注文が増えているという。

 証券会社に勤めていた齊藤さんは家業の人形製造を継ぎ、製造だけでなく直販も始めた。「伝統として守っていくことは守りつつ、人形といえば岩槻、という仕掛けを作っていきたい。人形も、より優しく柔らかい雰囲気で現代風な容姿が人気。今風に変化もしつつ情報発信していきたい。『岩槻といえば人形』と認知されている街になり、その岩槻に住んでいることに誇りを持てるようになれば、人形製造が力のある産業になり、若い人も面白がって関わってもらえるはず」と岩槻の人形文化への取り組みに期待を込める。

 岩槻駅東口周辺では3月15日まで、「まちかどひなめぐり」として、古い人形や職人の作品の展示、人形製作のミニ体験などのイベントが開かれる。

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