日本マクドナルドの「オリンピック・チャンピオン・クルー」に、マクドナルド大宮大和田店(さいたま市見沼区大和田町1、TEL 048-686-3626)に勤務する黒木真夢(まゆ)さんが選出された。リオデジャネイロオリンピック期間中、各国を代表するクルーと共にオリンピック・ビレッジ内のマクドナルド特別店舗で代表選手らにサービスを行う。
黒木さんは県内の大学に通う大学4年生。高校入学と同時に同店舗でのアルバイトを始めて今年で7年目になる。「最初はマクドナルド特有の商品提供のスピードに付いていけず、先輩から注意されることばかりだった。今では自分が新しく入ってきたクルーの指導をする立場になったので、その中で自分自身もスキルアップし続けられるよう意識している」
オリンピック・チャンピオン・クルーは全国約12万人のアルバイトクルーを対象に公募された。課題作文やグループワーク、プレゼンテーションなどの審査を経て選出されたのは、わずか9人だ。
「学生生活最後の年なので、アルバイト経験の集大成として何か挑戦をしたいと思っていたのが応募のきっかけ。他に選考会に参加していたのはAJCC(オールジャパンクルーコンテスト)で入賞経験のある人ばかりで、最初はひるんでしまった。田舎の小さい店舗でこつこつ続けてきただけの自分がこの人たちには勝てっこないと思った」と笑う。そんな中でも「笑顔では誰にも負けないように心掛けた。アルバイトを通して培った経験や幼少期から民謡や書道などの日本文化に慣れ親しんだ経験をアピールできたと思う。自分にできることを出し切れたので後悔はなかったが、決定の電話が来たときはまさかという気持ちで信じられなかった」と振り返った。
来春の大学卒業後は日本マクドナルドに就職予定。見据えるのは2020年の東京オリンピックだ。「ずっと憧れていた航空業界と迷った末の決断。学生時代の7年間のアルバイト経験とこれからリオでできる経験をより生かせると思った。4年後の東京オリンピックでは世界中のお客さまをお迎えしたい」と目を輝かせる。
同店店長の山﨑治さんは「勤務期間が長くリーダシップもあるので、社員とアルバイトの橋渡し的存在。将来に活きる生きる経験ができるよう、彼女らしいおもてなしで頑張ってきてほしい」とエールを送った。
黒木さんは8月15日に出国。約4日間の滞在中は特別店舗でのサービスのほか、競技の観戦や各国のクルーとの交流も予定している。