さいたま新都心の埼玉県男女共同参画推進センター(With Youさいたま、さいたま市中央区新都心2、TEL 048-601-3111)で2月3~5日、「With You さいたまフェスティバル」が行われた。
障がいのあるなしにかかわらず共に働く「アンテナショップかっぽ」
男女共同参画の視点で活動する団体が日頃の成果をワークショップや展示などで発表する同フェスティバル。同センター事業・相談担当部長の都築久江さんによると、15回目となる同フェスティバルには毎年約2000人が訪れ、参加者は長く活動している50代以上が多いが、最近は若い人も増えてきているという。今回も朗読や寸劇、カウンセリング体験や落語、手作り体験など多彩な発表で、男女共同参画について出展者も参加者も考えを深めた。
人形劇を演じた川越市女性団体連絡協議会の永浜典子さんは「高齢化が進み、今後一人で生活する人も多くなるので、子どものころから男女問わずできることをできる人がする、というスタンスを持ってほしい」と話した。
県が主催、新座市が共催して行われた「女性からの政策提言講座」の受講者による成果発表会も行われた。「地域格差のない子育てをめざして」の題で発表した子育て世代の宮部幸子さんは、「政策提言について一から教えてもらった。子育て支援の運営に関わっているので、力をつけながらやっていきたい」と話し、佐藤麻世香さんは、「自分の思いを表現し伝えるのは難しいが勉強になる。今後、市の担当の方に伝えていきたい」と話した。
NPO法人新座子育てネットワーク代表理事の坂本純子さんと、ゆいアソシエイツ代表取締役でダイバーシティ・コンサルタントの油井文江さんが発表について講評。油井さんは「今後は行政の支援を受けるために具体的に何をすればいいかを考えて」とアドバイスした。後半は関係者によるパネルディスカッションが行われ、それぞれ体験談などを交えながら政策提言の具体的な方法を解説し、参加者はメモを取りながら真剣に聞き入った。