さいたま市内で12月9日、「第4回さいたま国際マラソン」が開催された。
東京2020オリンピック日本代表選手選考競技会、ドーハ2019世界陸上競技選手権大会日本代表選手選考競技会も兼ねた同大会。昨年同様さいたま新都心のスーパーアリーナを起点に、与野、北浦和、駒場を通り、浦和美園の埼玉スタジアムを経て、越谷市神明町で折り返すコースで競われた。
同日行われた代表チャレンジャーの部、一般フルマラソンの部は多くの観客が見守る中、9時過ぎにスタート。バーレーンからの招待選手ダリラ・ゴサ選手が2時間25分35秒でゴールテープを切った。日本人最高位は今田麻里絵選手の2時間29分35秒(4位)。
この日は約1万6000人の市民が参加した。さいたま市中央区在住のパーソナルトレーナーの山口敬志さんは全身金色の「ゴールド・マン」の姿でマラソンに参加した。山口さんは、富士山登頂、エベレストベースキャンプ訪問などで周りを楽しませる活動の一方、中古の柔道着や畳をネパールのエベレストの麓の村に送り道場開設に尽力するなど幅広い活動を行っている。
山口さんさいたま国際マラソンには第1回から参加。同大会のコースについて、「さいたま新都心を抜けて、浦和の駒場体育館付近やさいたまスタジアムなどスポーツのメッカへ。そこから一変して見沼田んぼのどこか懐かしい風景。新しさと懐かしさが織りなす、起伏に富んだ楽しいコースだと思う」と話す。
筋肉模様の全身タイツ姿で仮装し、はだしで完走した梶山紀光さんは「さいたま国際マラソンは初参加だったので小まめなアップダウンに体力脚力を奪われ、思ったよりもつらいランだったが、多くの声援をもらいながら地元のマラソンを楽しんだ。来年のために攻略法を研究したい」と話す。
2人のほかにも、セーラームーンならぬセーラーマッチョマンやグリーンマン、サル、フリーザなどに仮装した選手が大会を盛り上げた。
「年々沿道の声援が大きくなっている。さいたまでフルマラソンが行われることが近隣の住民の方にも認知されてきた証しに思う。ボランティアの方々もしっかりと選手に対して給水や補食などでサポートしつつ、楽しみながら笑顔で活動しつつ大きな声で応援してくれた。『オスカー』『黄金バット』『ゴールド・マン』『シースリーピーオー』とそれぞれの世代で呼び掛けていただき、エネルギーとなり突き進むことができた。ありがゴールド」と振り返る。
前日の11日にはファンラン部門8キロメートルの部、車いすの部、親子ランの部などがある駒場ファンランの部が浦和区の駒場スタジアムで行われ、約4000人の参加者が楽しみながら走った。