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さいたま市の絵本翻訳家が「セサミストリート」新作絵本を担当 翻訳本は20年ぶり

イマジネイション・プラスの乙部社長(中央)と奥村さんと翻訳者のジェリーさん

イマジネイション・プラスの乙部社長(中央)と奥村さんと翻訳者のジェリーさん

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 さいたま市在住の翻訳家・絵本講師のジェリー・マーティンさんが翻訳を担当したセサミストリートの絵本が、出版社「イマジネイション・プラス」(東京都中央区)から刊行されて3カ月がたった。

セサミストリートの絵本を読み聞かせするジェリーさん(関連画像)

 マーティンさんは、さいたま市を拠点に日本各地で絵本の読み聞かせ会を開催、セサミストリートの絵本の読み聞かせもしている。

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 アメリカの子供向け教育番組セサミストリートの翻訳絵本が日本で刊行されるのは20余年ぶりとなる。同社の乙部雅志社長は、絵本の翻訳者を探していたところ、アメリカの風土や精神性を理解し、日本文化に造詣が深く、絵本講師としても活躍しているジェリーさんと出会い、翻訳を依頼。子どもの頃、故郷のアメリカ・カリフォルニア州の実家でセサミストリートを見て育ったジェリーさんは、依頼があったときに「まるで夢のようで本当に現実なのか信じられなかった」と話す。

 ジェリーさんの両親はポルトガルからの移民で、牧場を営んでいた。毎日セサミストリートを見終わると牧場の手伝いに行くのが日課だった。家族もセサミストリートを一緒に見るのが好きで、「メキシコから来てスペイン語と英語を話す移民の『ロジータ』というキャラクターが登場した時には、母は本当に喜んだ。自分に境遇の似たキャラクターがうれしかったのかもしれない。今回の翻訳の話も大喜びしてくれた」と話す。

 ジェリーさんは、セサミストリートのドラマを見ることで「言葉と人間関係を学んだ。この人は自分と違うけど、共通点もあるよねということを理解できた」と言う。

 2019年はセサミストリートがアメリカで放送を開始して50周年の節目に当たる。日本ではNHKで1972(昭和47)年から2004(平成16)年まで放送していた。現在はオフィシャルホームページやユーチューブのセサミストリート日本公式チャンネルでさまざまなプログラムを配信している。

 絵本は「まちのなかよしパーティー」「こんなとき、どうするの?」「エルモと どうぶつえんへ いこうよ」の3巻までがすでに発売され、来月6月27日には「グローバーの ちきゅうは ともだち」が控える。今後12タイトルまで刊行予定。乙部社長は「絵本の内容も素晴らしいが、装丁のカラーも12タイトル並べた時に、美しくなるようにしたい」と自信を示す。

 5月30日にはHOLIDAY COFFEE (さいたま市大宮区寿能町)で、ジェリーさんの「バイリンガル絵本読み聞かせ講座」が行われる。開催時間は10時30分~11時30分。定員8組(16人前後)。参加費1,500円(焼きたてパイと飲み物付き)。要予約。

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