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大宮で母親のスキルを地域に生かす方法考えるイベント ママ団体代表が講演

子どもと参加する講師の彩夏さん

子どもと参加する講師の彩夏さん

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 大宮のこれからを話し合うイベント「OM SALONE(オーエムサローネ)」の第2回「#002 ママのスキルを地域に活(い)かす」が7月25日、まちラボ大宮(さいたま市大宮区宮町1)で開催された。主催はアーバンデザインセンター大宮(TEL 048-782-9680)。

大人が温かく子どもたちを見守る光景(関連画像)

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 街の語らい・交流の場として毎回テーマを設定し、食事をしながら話し合うイベント。今回は「母親の得意なこと、母親だからできることの発信の仕方、まちづくりへの生かし方を考える」をテーマに、市内に住む母親やその子どもたち、さいたま市の職員、地元企業の会社員、保育士など20人ほどが参加し、交流した。

 イベント前半は、育児中の母親のリフレッシュ事業を行う団体chaTomo(ちゃとも)代表を務める彩夏さんが講演。彩夏さんは「多世代が母親について知るきっかけになってほしい」という思いから、自身の子育ての体験を基に、1歳の子どもを持つ母親の1日のスケジュールを表にまとめて発表するとともに、同団体の活動を通じて出会った母親が持つスキルを紹介した。

 同団体が主催した裁縫のイベントでは、母親が家事や子育てを通じて得たアイデアから、幼児用汗取りパットなどのグッズも生まれたこともあるほか、団体の会員として登録する女性起業家の中で、1歳のお祝いに使われる一升餅の代わりに、使い終わったら小分けにして親戚に配ることのできる「一升せんべい」を商品化した人もいるという。1児の母親でもある彩夏さんの話に、うなずく母親や、熱心にメモを取る参加者もいた。

 後半は参加者同士で意見交換を行い、母親のスキルをより地域に生かすためにできることをテーブルごとに発表。「イベントを通して母親が地域と関われる機会があるといい。母親がイベントにブースを出している間、託児をしながら絵の得意な人が子どもに教えたりできるといいのではないか」といった意見も出た。

 彩夏さんは「大宮はエレベーターが少ないなど、子育てをするにはハード面が整っていない印象があるが、ソフト面で『面白いイベントがあるから行ってみよう』と思ってもらえる街になるように、企業や行政など協力してくれる人たちと一緒に、面白くて子育てがしやすい街にしていければうれしい」と意欲を見せる。

 同センターの新津瞬さんは「若い人たちにもこれからの街づくりに関わってほしいと考え、食べたり飲んだりしながら大宮について話せる場所として『OM SALONE』を企画した。働く人も参加しやすいように平日夜の開催で、『食』『ママ』など硬くないテーマを選んでいる。気軽に参加してほしい」と話す。

 次回は9月ごろ開催予定。

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