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大宮・武蔵一宮氷川神社のカラフルな「ふくろ絵馬」 個人情報保護の観点から着想

納め所に納められた氷川神社の「ふくろ絵馬」

納め所に納められた氷川神社の「ふくろ絵馬」

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 武蔵一宮氷川神社(さいたま市大宮区高鼻町1)が10月初旬から「ふくろ絵馬」を授与している。

色とりどりの巾着が掛けられた納め所は撮影スポットにもなる

 参拝客が祈願などをする際に神仏に奉納する絵馬。同神社もこれまで木製の絵馬を授与してきたが、新たに「ふくろ絵馬」の授与を始めた。木の板の代わりに絵馬をかたどった厚紙に願い事を書き、ちりめんの巾着に入れて奉納する。巾着は白・赤・桃・橙(だいだい)・黄・青・藍・黄緑・緑・紫の全10色。初穂料は500円。

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 権禰宜(ごんねぎ)の遠藤胤也さんは「ふくろ絵馬」の着想について、「近年、個人情報保護への意識が高まっていることから、絵馬に記入した住所や氏名が他の参拝客の目に触れないようにする方法はないかと考えた」と話す。同様の問題への対策として、絵馬に個人情報保護シールを貼る神社もある。同神社もさまざまな方法を検討し、「袋のような物に入れるのはどうか」と思い付いたという。「せっかくならば見た目にも奇麗で写真写りのいい物にしたい」と、10色の巾着を用意し、好きな色を選べるようにした。

 「正確な数は分からない」(遠藤さん)が、授与開始から1カ月ほど経過した現在、境内の納め所にはすでに数百の「ふくろ絵馬」が掛けられている。色とりどりの巾着が並んだ納め所の前で足を止めて掲示されている説明文を読んだり、記念撮影をしたりする参拝客もいる。

 家族6人で初宮参りに訪れたという南区の30代の女性は「色合いが奇麗なので思わず立ち止まって見てみたら、絵馬ということだった。巾着に入れる物は初めて見たが、これなら他の人に名前を見られる心配もないので、いい考えだと思った」と話していた。

 「ふくろ絵馬」は境内の神札授与所で求めることができる。

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