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コンプレッサー販売の田島工業がさいたまに新拠点 芝工大卒の理系ママ社長

(左から)始関さん、海老原さん、阿仁屋さん、

(左から)始関さん、海老原さん、阿仁屋さん、

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 コンプレッサー販売の田島工業(さいたま市北区日進町1)が4月6日、さいたまに新拠点を開設した。

広くなった作業所兼、倉庫

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 日立製作所が製造するコンプレッサーを扱う販売店として1948(昭和23)年、都内に創業した同社。コンプレッサー(空気圧縮機)は空気を使い、動力としてさまざまな場面で利用され、業種を問わず幅広く使われることから、関東を中心に全国に取引先を持ち、営業やメンテナンスで車を使い移動をすることが多いという。

 2020年に予定されていた東京オリンピック・パラリンピックの開催に備え、都内にあった技術本部をエンジニアリングセンターとして、以前から北区にあった営業所を合わせ、新拠点へ移転した。海老原寛子社長は「圏央道や関越・東北などの高速道路網に近い北区日進地区は機動的な動きに最適な場所であり、懸案であった広い部品倉庫やメンテナンス用の資材置き場、駐車場も確保することができた」と話す。

 2018(平成30)年9月に社長に就任した海老原さんは芝浦工業大学を卒業後、都市計画を行う研究所に勤務、出産を機会に子育て生活や家族の事情を考え、父の経営する会社に再就職した。「技術の仕事はしてきたが、経営については学んでこなかった。子育てをしながらのため、数週間、数カ月、毎週末などのまとまった時間を取ることは難しかったので、単発の女性経営者向けのセミナーに参加するなどしている」と話す。経営を学ぶ傍ら、メーカーの省エネ診断ライセンスA級、管工事や電気工事の施行管理技士など新たな資格を、会社の可能性を広げるために自らも資格を取得し続けている。

 「コンプレッサーと聞いてもなじみがないかもしれないが、歯医者の空気を出す機械、ガソリンスタンドのタイヤに空気を入れる機械などに使われている。鉄道博物館の蒸気機関車が発する汽笛の音はうちが関係しているコンプレッサーを使っている」と阿仁屋雅史埼玉営業所所長代理は話す。「コンプレッサー単体の提供にとどまらず、お客さまに合わせた産業システムの最適な提案し、実現していきたい」とも。

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