宇宙飛行士の若田光一さんの母校・大宮別所小学校(さいたま市北区別所、児童数756人)で児童の絵画と若田さんらの記念モニュメントが完成し、9月3日に除幕式が行われた。
同校は、若田さんが小学5年生だった1974(昭和49)年に開校。若田さんは2期生に当たる。同校ではこれまで、若田さんによる特別講演や宇宙教室、フライトを記念した壁画の制作など、さまざまな事業を行ってきた。
若田さんは日本人宇宙飛行士として最多の3回の宇宙飛行を経験しており、今年11月からの4回目の飛行では6カ月間の長期にわたって国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、日本人初のコマンダー(船長)も務める予定だ。
「複数回にわたって宇宙に出ることだけでもすごいことだが、今回は4度目で、かつ船長に選ばれた。宇宙飛行士としての実力と積み重ねた努力が高く評価されたのでは」と同校の小林民司(たみじ)校長。今回、開校40周年と若田さんの4度目の飛行を記念して実行委員会がモニュメントを作った。
モニュメントは、約2メートル×約9メートルの壁画と懸垂幕、若田さんと国際宇宙ステーションを模した幅3メートル超の造形物から成り、正面玄関の上に設置された。壁画と懸垂幕には、5~6年生が描いた絵11点が宇宙の中に星のように配されている。
「若田さんは夢に向かって努力して、宇宙飛行士になるという夢を実現した。毎朝学校に来たとき、このモニュメントが児童の励みになれば」とも。