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岩槻で縄文遺跡の現地見学会 出土したばかりのミミズク土偶をお披露目

調査担当者の説明に耳を傾ける見学者

調査担当者の説明に耳を傾ける見学者

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 国史跡に指定されている真福寺貝塚(岩槻区城南3)の発掘調査現地見学会が、11月28日、開催された。

10月下旬に出土したミミズク土偶

 さいたま市教育委員会は、約3800~2600年前の縄文時代後期~晩期の集落跡である同遺跡の発掘調査を2016(平成28)年から実施している。調査の様子を一般に公開する現地説明会の開催は本年度で5回目。10月下旬にミミズク土偶の頭部が発見され、「全身が出れば、令和の大発見」と話題になったこともあり、多くの見学者が訪れた。

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 同遺跡では1926(昭和元)年ごろに、ほぼ完全な状態のミミズク土偶が出土している。現在は国の重要文化財に指定されていて、東京国立博物館が所蔵している。

 今回出土したミミズク土偶はそれよりも若干年代が新しく、よりデフォルメされたデザインになっている。大きさは幅10.5センチ、長さ13センチ。頭から胸部分のみの状態だったが保存状態はよく、表面に赤い顔料が塗られていた痕跡も確認された。

 同委員会の本年度の調査は、住居跡に囲まれたくぼ地や西側にある谷部を中心に進められており、くぼ地に当たる部分からは縄文時代晩期の土器が大量に見つかっている。トレンチ(発掘溝)の壁面からは関東ローム層の上に重なった縄文時代の地層の断面がはっきりと認識でき、土器の破片が埋もれているのを見ることができる。水辺近くに当たる場所では、堆積した土砂の中にヤマトシジミやハマグリなどの貝殻やシカの骨を確認したという。

 縄文人の生活の痕跡を目にした参加者は、調査担当者の説明にうなり、湧き出す質問や疑問を投げた。初めて見学会に参加したさいたま市岩槻区在住の女性は「昔の地形が分かるのが面白く、出土される土器の多さに驚いた」と話す。

 10月下旬にミミズク土偶が発見されたトレンチには、もう一体の土偶の一部が出現しており、現在調査が行われている。今年中にはその全容が明らかになるという。

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