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大宮で中小企業の情報発信イベント 「深谷リーキ味噌」や「アウトサイダーアートカレンダー」も

六次産業協同組合の皆さん。深谷リーキを使った「リーキ味噌(みそ)」を紹介した。

六次産業協同組合の皆さん。深谷リーキを使った「リーキ味噌(みそ)」を紹介した。

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 「第6回新製品・新サービス合同記者発表会」が10月8日、パレスホテル大宮(さいたま市大宮区桜木町1)を会場に、オンライン併用型で開催された。

リーキ味噌を使った料理も提案した

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 埼玉県中小企業団体中央会が県内の中小異業組合の広報活動支援を目的に年に1回開いている同会。本年度は昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、会場の様子をオンラインでライブ配信し、会場参加・オンライン配信併用型で行った。

 同会が「組合広報活動・メディア戦略支援事業」として行っている取り組みで、広報や販売促進を専門とする広報コンサルタントの専門家を招き、中小企業組合員がプレスリリースの作成方法やPRについて学び情報発信力を高める支援を行う。本年度の発表会には「協同組合埼玉県畳協会」「六次産業協同組合」「埼玉県皮革関連事業協同組合」「埼玉県印刷工業組合」の4組合が参加し、新商品やサービスを発表した。
 「六次産業協同組合」は地中海原産の西洋ネギ「深谷リーキ」を使った世界初の「無添加『リーキ味噌(みそ)』」を発表した。同組合は、農業従事者、漬物製造業者、小売業者から構成され、6次産業化による北埼玉エリアの持続的農業の発展や関連企業・団体・個人の収益向上を目指し、2019年から生産拡大・販売に取り組んでいる。

 「深谷リーキ」は通常のネギに比べて太さ・重さが約3倍あり、「玉ネギやニンニクのような食感」で、ブイヨンにも使われるほど香りやうま味が強いのが特徴。高田和美さんは「リーキを使った漬け物を作ろうと試作を重ねたが、なかなか『これだ』という商品ができなかった。お酒のつまみとして普段からよく深谷ネギで作るネギ味噌をリーキで試してみたところ、うま味の強さに驚いた。組合員にも好評で、商品化に至った」と振り返る。チューブ状の容器ですぐに使え、さまざまな料理と組み合わせることができるという。10月8日から深谷市の「道の駅おかべ」やECサイトなどで販売している。

 初参加の印刷工業組合は、みぬま福祉会の福祉施設「工房集」で活動する障がい者アーティストによる作品とコラボした「工房集名入れアートカレンダー2022」を紹介した。工房集は2002(平成14)年に開設された施設で、現在県内に11カ所のアトリエを展開し、約150人が活動している。工房集で活動するアーティストや職員がカレンダーに使う作品を選出し、同組合がA2サイズのカレンダーに仕上げた。現在カレンダーに名入れする企業や個人を募集中で、一般にも販売予定。販売収益が作家へ還元される仕組みという。同組合理事長の惠勇人さんは「完成したカレンダーを工房集に届けたところ、アーティストの方々からのビデオメッセージを頂いた」と笑顔を見せる。

 埼玉県中小企業団体中央会の馬場大樹さんは「長期化するコロナ禍で、組合に所属する多くの企業が影響を受けている印象がある。同発表会の開催のほか、補助金などの情報発信や各組合への状況ヒアリングなど、今後も組合の支援に取り組んでいく」と話す。

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