「ベーカリー ラ・ポール」(見沼区大和田町)が店頭にパンの自動販売機を設置して1カ月たった。
高校卒業後にパンメーカーに就職した岡崎忠俊さんが、パン店の店長を務めた経験などを生かし2021年11月にオープンした同店。店名の「ラ・ポール」は「フランス語で『つながり』の意だそうで、地元客とのつながりを大切にしたいという思いから名付けた」という。
開店当初は1人で店を切り盛りしていた岡崎さんによると、作れるパン数には限りがあり開店6時間ほどで商品が完売することもあったという。より多くのパンを提供できるようにと、パンを製造する時間を確保するため定休日を増やすことにしたが、「定休日や閉店後でもパンを購入できるようにして、喜んでもらいたい」と2月4日、自動販売機を設置した。
岡崎さんが手作りする天然酵母パンは、ルヴァン種を使う湯種製法。岡崎さんは「湯種製法で作ったパンは、甘みやうまみがたっぷりで、もちもちした食感になる」と話す。無添加クッキーのほか、ごま・シナモン・紅茶・メープルなどの味でラスクも提供している。
自動販売機には人気商品や自動販売機限定商品を120個入れる。閉店前に商品を入れるが翌朝には完売していることも多いという。
常連客から「いつ来ても新しい商品があってうれしい」と言われると話す岡崎さんは「パンは毎日食べるものだからこそ、なるべく価格を抑えて提供したい。地元の人にパンを通して少しでも心が休まる時間を提供できれば」と意気込む。
自動販売機は24時間稼働。
店の営業時間は 8時~18時。 火曜・水曜・木曜定休。