築100年超の古民家(さいたま市岩槻区本町3)をベーグル店に改装する工事が、岩槻駅近くで行われている。
100年以上前から乾物店として営業していた「宮田屋」の外観。現在、ベーグル屋「MIYATAYA BAGEL」に改装している。
実在する遊休不動産を題材にリノベーションまちづくりの事業計画を3日間で作成し、物件オーナーや地域住民へ事業化を前提とした公開プレゼンテーションするイベント「第2回リノベーションスクール岩槻」が昨年10月に行われ、古民家の改装もその一環。
100年以上前から乾物店として営業していた「宮田屋」は、岩槻市民が祝い事の際には、同店のかつお節が贈る風習もあったという。しかしながら時代とともに閉店を余儀なくされ、長くシャッターが閉まった状態で利活用が課題となっていた。
ベーグル店を物件オーナーに提案したチームの浅野さんは「私たちのベーグルは北海道産100%小麦をオリジナルブレンドし、白神こだま酵母を使った低温長時間発酵製法で丁寧に作り上げている。プレゼントしたくなるベーグルを目指し、『お客さまの真心を贈る手伝いができれば』と考えている。宮田屋のリボンが、贈る側と贈られる側との心と心を紡ぐ。リボンを結び、解いた先に、お客さまの笑顔があふれるような心の架け橋になれれば」と話す。
現在、6月上旬のオープンを目指して工事を進めている。改装後は「MIYATAYA BAGEL」の店名で、10時~17時に営業する予定。自分たちでDIYできる部分は自分たちで行っているという。5月28日まで、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で支援も募っている。