「第7回新製品・新サービス合同記者発表会」が10月7日、パレスホテル大宮(さいたま市大宮区桜木町1)で開催された。主催は埼玉県中小企業団体中央会。
同団体会が県内の中小企業組合の広報活動支援を目的として、年1回開いている同発表会。昨年はオンライン開催だったが、今年は対面形式で行った。
同組合員の新しい商品・サービスへの広報サポートとして、専門家を呼び、プレスリリースの作成支援などを行い、最終的にマスコミへの発表会を企画している。今回は「企業組合ワーカーズ・コレクティブ ハニーBee」「埼玉県鍼灸マッサージ協同組合」「小鹿野町特定地域づくり事業協同組合」「川越市角栄商店街振興組合」の4組合が参加した。
企業組合ワーカーズ・コレクティブ ハニーBeeは、2020年から三芳の雑木林で始めた養蜂事業の蜂蜜を使った新商品「にほんみつばち百花蜜」「百花蜜の石けん」を10月20日から販売する。副理事長の沼田千恵美さんは「商品を通して、皆が経営者であり、協同で労働者であるという協同労働のことを発信していくとともに、新しい従業員メンバーを増やしていきたい」と話す。
埼玉県鍼灸マッサージ協同組合は、新商品である、しあつボール内蔵リング式「つぼトレッチ」を紹介。肩や腰にボールを当て、膝にリング部分を引っ掛けることで、足の力のみでツボを押すことができる。代表の長嶺芳文さんは「コロナの影響で運動不足で不調を訴える患者が増え、自宅やオフィスでも手軽にできる運動や健康器具を考えていた。手が不自由な方や力の弱い方でも、足の力を使えば自分で楽に肩を押せるのではないかと思いついたのが開発のきっかけ」と話す。
小鹿野町特定地域づくり事業協同組合は、「秩父の奥座敷女子旅ぷらん」と名付け、働く女性をターゲットにした癒やし旅を提案。川越市角栄商店街振興組合は昨年より、地域活性化のために3枚の硬貨を組み合わせた値段で買える商品を各店主が販売する「3コイン3Days」を行ってきた。今年は新たに「3コインこども商店街」を企画している。
埼玉県中小企業団体中央会専務理事の須藤喜弘さんは「多くの中小企業組合が魅力的な商品、サービスを生み出しているので、広く認知されるよう、今後も支援を続けていきたい」と話す。