地域・本・食のシェアプレイス「ハムハウス」(さいたま市大宮区高鼻町2)がグランドオープンして11月6日で3カ月がたった。
2022年4月にオープンした本のシェアプレイス「ハムブック」に、8月6日のグランドオープンで「ハムクック」と「ハムショップ」2つの機能が加わった。
ハムクックはフードトラックを運営する事業者などが拠点として利用できるシェアキッチン。フードトラックの運営に必要な「仕込み場」を提供している。単体の事業者で所有することが難しい、スチームコンベクションオーブンや真空梱包機を導入した。仕込みをした料理を小分けにし冷凍保存することができ、小さい単位での販売や食品ロスの削減の効果も期待できる。フードトラックを始めたい事業者へのサポートもあり、メニューの開発やフードトラック購入の相談にも応じる。スポット利用で料理教室などにも使える。
ハムショップは公務員バイヤーが選んだ商品を販売する店。地方自治体の公務員が、一区画の棚オーナーとなり、自身で選んだ商品を販売する。現在は、埼玉県さいたま市、草加市、杉戸町や、群馬県、新潟県、兵庫県、大分県から7人のバイヤーが参加している。各バイヤーの棚はそれぞれ特色があり、並んでいる商品もさまざま。12月以降は自らものづくりを行う生産者などにオーナーの範囲を広げ募集する。ハムハウス創業者の一人、直井薫子さんは「地元で成長できるきっかけになるよう、ものづくりを支援していく」と意気込む。
現在、ハムブックのオーナーは60人になった。新たに始めた2施設でさらに利用者が増え、コミュニティーが活発になることを目指しているという。直井さんは「普段出会えない人と出会い、未知の体験から、新たなつながりが増えてほしい」と話す。
ハムブックの利用料は月額3,300円。ハムクックの定期利用は月額4万4,000円で月4回利用、スポット利用の場合は1時間2,200円。営利目的の利用は食品衛生管理者の資格と賠償責任保険の加入が必須。ハムショップは月額4,950円。
営業時間は11時~18時。月曜定休。