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大宮のシェアキッチンカーにいなりずし専門店 さいたま市内の農産物も使う

店主の佐藤和彦さん

店主の佐藤和彦さん

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 いなりずし専門店「子きつね」が10月14日、大宮の「ベルヴィ 大宮サンパレス/GLANZ(グランツ)」(さいたま市大宮区仲町1)前のシェアキッチンカー「CLOCK KITCHEN(クロックキッチン) 大宮仲町店」で営業を始めた。

さいたま市産のユズを使った「ゆず絹いなり」

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 2020年設立のキングカズ(さいたま市中央区)が経営する同店。社長で店主の佐藤和彦さんは「もともとの事業は男性向け化粧品のオンライン販売などが中心だったため、新事業は幅広いお客さまとリアルに対面できる飲食業を展開したいと考えていた。私自身が普段からいなりずしを食べ歩きノートに記録を取るほど好きだったことと、埼玉県産の食材をふんだんに使った商品を提供したいという思いが実現しやすいことから、いなりずし専門店を着想した」と話す。

 さいたま市内で収穫されたユズを刻んで混ぜ込んだ酢飯で作った「ゆず絹いなり」(6個=600円)、市内産のショウガを使った「生姜(しょうが)や金ごま」や「だし炊き五目」「紫蘇(しそ)といぶりがっこ」など週や季節ごとに異なる味を詰め合わせた「3種の絹いなりセット」(6個=800円)、「5種絹いなり」(12個=1,500円)の他、狭山茶のペットボトル(200円)も販売する。

 佐藤さんは「米は冷めてもパサつかず、うまみと甘みのバランスがよい埼玉県産の『彩のきずな』を選んだ。食後に口の中にざらつきが残らない食感を目指して、油揚げは『松山揚げ』を使い、北海道産の昆布と鹿児島産のマグロ節で1時間以上かけて引いただしで煮ている。松山揚げはとても薄く柔らかいため、袋状の油揚げに酢飯を詰める一般的な形ではなく、俵型の酢飯を油揚げでふんわりと包む形状にした。全て手作業で仕上げている」と説明する。

 佐藤さんは「『いなりずし専門のキッチンカー』という業態に驚き、足を止めるお客さまが多い。何度も足を運んでくれる方、家族用にまとめて購入する近所の方も多く、13時前に完売することもある。『具のないシンプルないなりずし』『少量セット』などの要望もあるので、さまざまな意見を取り入れながら、より多くのお客さまに商品を届けられるよう努力していきたい」と意気込む。

 営業時間は金曜11時~15時(売り切れ次第終了)。

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