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大宮・氷川参道のカフェ「食べること研究所」が1周年 県内産野菜と発酵調味料

店主の山崎奈々さんと義母でスタッフの山崎昭恵さん

店主の山崎奈々さんと義母でスタッフの山崎昭恵さん

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 大宮・氷川参道沿いのシェアキッチン「CLOCK KITCHEN(クロックキッチン)氷川参道店」(さいたま市大宮区大門町3)で週1日営業する「Cafe(カフェ) 食べること研究所」が12月7日で1周年を迎えた。

有機野菜と発酵調味料が使われた週替わりのランチ

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 多くの料理教室の学びや飲食店のアルバイト経験を元に、自身の料理教室を運営していた山崎奈々さんが開いた同店。1年ほど前から友人と共に都内の店で週に一度、カフェ営業の機会に恵まれたが、6カ月ほどたったタイミングで活動が終了し、「お客さまとの直接のやり取りやメニュー開発、調理がとても楽しく、自分でも活動を続けたいと思った」という山崎さん。自身で店を持つのは資金面や運営面でハードルが高いと感じ、間借り営業なども視野に入れながら方法を検討する中で出合った「クロックキッチン氷川参道店」での営業を決めた。現在は都内のミシュラン3つ星レストラン系列のカフェでキッチンに立って腕を磨きながら、週に一度、同店を運営している。

 「発酵食品や有機野菜をふんだんに取り入れることを大切にしている」という山崎さん。甘酒やみりんなどで味付けしたそぼろと野菜を黒米にのせた「彩色そぼろボウル」や「さつまいものココナッツサラダ」などの週替わりのメニュー数品と、みそ汁・甘酒をセットにした「ランチ」(990円)、自家製の「ゆず茶」や「アップルジンジャー」などのドリンク(各440円)、テイクアウト用の弁当(みそ汁・甘酒付き、970円)などを提供する。料理にも使う「こばと農園」(さいたま市緑区)の有機野菜などの物販も行う。

 山崎さんは、「家でくつろぐようにお客さまに過ごしてほしいという思いで続けるうちに何度も通ってくれる人も増え、感謝でいっぱい。別の場所でイベント出店した際にビーガンのお菓子を購入してくれたお客さまからのリクエストに応えて、毎月第1火曜のカフェ営業ではビーガンランチを提供するのも定番にもなった。お客さまとのやりとりで、会話や店の在り方が豊かになっていくのを感じる」とほほ笑む。「来年は市内でレシピ開発や料理教室などを手がける『atelier TSUMUGU(アトリエ つむぐ)』とユニットを組み、ワークショップなども計画している。食を通じて、さらに大宮を盛り上げていけたら」と意気込む。

 営業は火曜の11時~15時。1周年を記念して現在、12月中の来店客には、次回来店時にランチメニューの注文と併せて使えるドリンク無料券を配布している。

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