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大宮図書館に干支を題材にした3メートル超の「シン・ウサギ」

「シン・ウサギ」と制作担当の副館長・定岡さん

「シン・ウサギ」と制作担当の副館長・定岡さん

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 今年の干支(えと)であるウサギにちなんだ展示が現在、大宮図書館(大宮区吉敷町1、TEL 048-643-3701)で行われている。

うさぎの足元に描かれたのは大宮駅東口 

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 2019年5月に開館した同館。正月休みを設けず元日も開館するため、年末年始も来館者が楽しめるイベントを積極的に企画している。干支をモチーフに館内の階段を活用した展示は昨年に続き2回目。今年は同館のエントランス階と上階を結ぶ階段のうち、19段の蹴上(けあげ)に絵画を貼り付け、幅2.5メートル、高さ3メートル超のウサギを描いた。

 制作したのは、高校から美術を学び大学で日本画を専攻した副館長の定岡伸子さん。定岡さんは「ウサギは小さな動物のため、ただ大きく描くだけでは迫力に欠けると思った。自然に奥行きが生まれる階段に展示するなら遠近感がある絵だと面白いと思い、近年再開発が進む大宮駅東口の向こうに巨大な怪獣を模した『シン・ウサギ』が現れた様子を描くことを思いついた」と話す。

 作品は定岡さんが一人で制作した。9月頃に準備を進め、年末の10日ほどでクレヨンとマスキングテープを使って仕上げ、大みそかに階段に絵を貼り付けたという。定岡さんは「年末年始は受験勉強を目的に来館する人も多いが、勉強の合間に絵を見て一瞬でも心和むひとときを味わってもらえたら」とほほ笑む。「足元に設置しているので、とても破れやすい。きれいな状態のうちは展示を続ける予定なので、皆さんの協力をいただき長く展示できたら」とも。

 定岡さんは「『にぎわいからハタラキを起こす』が当館のテーマ。ここ数年はコロナ禍を踏まえ人が集まらずに楽しめるイベントを中心に企画してきたが、状況に合わせて少しずつ他館などとも連携し規模を広げたイベントも増やしていく予定。今回の展示をきっかけに気軽に当館に足を運んでもらい、よりにぎわいのある場所にしていけたら」と意気込む。

 開館時間は9時~21時30分。

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