大宮の料理教室「atelier TSUMUGU(アトリエ つむぐ)」(さいたま市大宮区三橋2)が1月11日で1周年を迎えた。
パエリアやピンチョスを作った「旅するおうちごはんスペイン編」
航空・旅行業界の会社勤務などを経て、大学で管理栄養士の資格を取得した茂木真理子さんが主宰する同教室。茂木さんは「40代で病気にかかり手術したのを機に、自分の健康は自分で守る必要があることを再認識し、大学で栄養学を学ぶことを決意した」という。2021年に大学を卒業した後はレシピ開発や料理提供、マルシェへの出店などと並行して薬膳の勉強に取り組み、国際中医薬膳師の資格を取得。2022年に同教室を開いた。「食で集った人々の縁をつなぎ、笑顔を『紡ぐ』場でありたい」という思いを込め、教室名を「TSUMUGU」と名付けたという。
レッスンは自宅の一部を開放して開講。3カ月ごとにテーマとなる国を設定し、発酵調味料を使いながら旅を楽しむように各国の料理に触れる「旅するおうちごはん」や、発酵・薬膳に関する座学とデモンストレーション・実習を行う「季節の食養生(ようじょう)」、みそやキムチ、ジャムなどを作る「季節の手仕事ワークショップ」などを単発レッスンで開講する。各回2時間30分で、受講料は5,500~6,800円。
茂木さんは「当初の参加者は直接の友人が中心だったが、最近は紹介やSNSを通じて参加する方が多く、アトリエの名前に込めた思いのように縁や笑顔が紡がれているのを実感する。忙しさに追われると料理を義務と捉えがちだが、日常から離れたこの場で新たな料理に触れることが食の楽しさを再発見するきっかけになれば」とほほ笑む。「今年は市内でカフェ営業などを行う『食べること研究所』とのユニット活動もスタートし、ワークショップなども企画している。さらに幅広い形で食の楽しさを広めていきたい」とも。
レッスンの内容や開講日はホームページやインスタグラムで知らせる。