大宮第二公園オリジナル「梅図鑑」改訂版が今月、発売された。発行は公益財団法人埼玉県公園緑地協会・大宮第二公園管理事務所(さいたま市大宮区寿能町2)。
梅図鑑は2022年2月に初版が発売され、1300部が売れた。売り上げの一部は梅林の整備などに使われ、梅の木も2本購入し更新されたという。
同園管理事務所の青山大紀さんは「改訂版では大宮第二公園にある40種の梅の品種のうち、24種を掲載している。残りの品種もカバーして来年は全品種を掲載したい」と意気込む。
同書はギャラリー棟の受付、梅林内の臨時売店で販売している。既に100部が売れたという。それぞれの梅の特徴・開花時期・観察ポイントをまとめ、白色・薄桃色・紅色などの花弁の色ごとにページを分け、色や形から探せる構成が特徴。梅に振られた番号を巻末の園内マップと照らし合わせれば、「お気に入り」の梅をどこで見ることができるかを分かりやすく案内している。
青山さんお薦めの梅は「茶筅梅(ちゃせんばい)」。花弁がなく、おしべだけの花を咲かせるので梅には見えず、お茶をたてる茶せんに似ている。開花は遅く、2月中旬以降。「珍しい品種なので、ぜひ見つけてほしい」
梅林では来園者が梅図鑑を片手に梅を鑑賞する姿が見られる。頭上では八重寒紅梅(やえかんこうばい)の紅色の花の蜜を、黄緑色の体毛のメジロが吸っていた。
青山さんは「当園は2月から3月にかけて、梅から桜の開花へと移る時期もあまり混まず、穴場でお薦め。花見も大宮第二公園に来てもらえたら」と呼びかける。
梅の開花時期に合わせ現在、「第37回梅まつり」が行われている。白加賀、八重寒紅梅を中心に40品種500本の梅を見ることができる。期間中、コンサート、お茶会、フリーマーケット、ワークショップなどを行う。約3年ぶりとなる全国大陶器市も同時開催。3月5日まで。