現役高校生3人によるバイオリン・ソプラノ・ピアノのユニット「クレシェンテ」の初ホールコンサートが4月30日、大宮の「RaiBoC Hall（レイボックホール）」（大宮区大門町2）小ホールで開催される。

「クレシェンテ」初演奏会のリハーサルの様子

　2022年9月に結成した同ユニット。大宮区のアトリエカフェ「Blue Bird Cafe（ブルーバードカフェ）」のイベントでの演奏をきっかけに、さいたま市内の中学校やパレスホテル大宮などで経験を重ねてきた。今回、初のホールコンサートを開く。

　大宮光陵高校音楽科に在籍中の櫻庭凜奈さん（ソプラノ）がクラスメートの後藤紫織さん（バイオリン）に声をかけ、鳥潟夢桜（とりがたゆめか）さん（ピアノ）を誘って結成した。櫻庭さんは「『クレシェンテ』はイタリア語で三日月の意味。初参加したイベントが『十五夜コンサート』だったこともあり決定した。月が日々丸くなっていくのにかけて、どんどん成長してくという意味を込めた」と話す。今年3年生の3人がコンクールや大学受験で時間が取れなくなる前に、ホールコンサートを実現させたいと主催のブルーバードがサポーターチームを作り、今回の開催に至った。

　曲目は、これまで好評だった曲やソロで挑戦したい曲を選び、クラシックからミュージカル曲までさまざまなジャンルを披露する。ブルーバードカフェで定期的にリハーサルや打ち合わせを行い、準備を進めている。普段音楽に触れない人にも知ってもらえるよう、4月29日までクラウドファンディングも行っている。

　後藤さんは「これまでさまざまなコンサートで受けてきた感動を今度は与える側になりたい」、鳥潟さんは「誰よりも自分たちが楽しみたい」、櫻庭さんは「高校時代にしか出せない空気感を、演奏を通してお客さまに伝えられたら」と、それぞれ意気込む。今後も活動は続けていくという。

　18時45分開演。