買う

さいたま市で「モノ・コト・ヒトめぐるマルシェ」 老舗リサイクル市が復活へ

マルシェの実行委員会 (左から)中山智子さん、谷直輔さん、溝口久美子さん

マルシェの実行委員会 (左から)中山智子さん、谷直輔さん、溝口久美子さん

  • 2

  •  

 「第1回 モノ・コト・ヒトめぐるマルシェ」が9月3日、山丸公園(さいたま市大宮区吉敷町)で開催された。

「ガンビア友の会」の阿野美智子さん 28年間ガンビアの子どもたちの学資を支援している

[広告]

 1993(平成5)年から30年続いた「おおみやリサイクルマーケット」がリニューアルし、「モノ・コト・ヒトめぐるマルシェ」として生まれ変わった。「3R(リデュース・リユース・リサイクル)の大切さを伝え、障がいがある人もない人も、地域に住むさまざまな人が垣根なく交流できることを目的に復活した」と、実行委員会の中山智子さんは話す。

 おおみやリサイクルマーケットは年4回、3月・6月・9月・12月の第1日曜に開いていたが、ここ数年、出店者の高齢化やコロナ禍で開催できない時期が続き、今年3月でいったん活動を終了。旧マーケット当時から参加し、主催メンバーの一員である「ふれあい工房みなわ」施設長の谷直輔さんと、フードドライブの溝口久美子さん、東大宮で「まるマルシェ」を主催してきたi-Sora(いそら)の中山智子さんらが中心となって新たに「モノ・コト・ヒトめぐるマルシェ」として復活が実現した。

 谷さんは「30年前はリサイクルショップや100均もあまりない時代。今はリサイクルの意識が一般の人に浸透し、物を大切に無駄にせず使うことが広まったが一方で、100均で簡単に買えてしまうという現実もある」という。「旧マーケットでも大切にしていた3Rを推進しながら今の時代に即したかたちで、モノ・コト・ヒトをめぐるマルシェを展開していけたら」とも。溝口さんは「こうした活動から食品の問題やリサイクルの問題に気付いていただけたら」と話す。

 会場にはフードドライブボックスを設置し、余った食品を回収。さいたま市食品ロス削減プロジェクト「日曜日は食べつくスープ!」のパンフレットも配布した。「彩の国コンポスト」では、自分で生ごみを処理して次の資源(堆肥)に変えることができるLFCコンポストも紹介。

 「ガンビア友の会」は28年間、西アフリカの最小国家ガンビア共和国の子どもたちの学資を援助してきた。寄付された着物をリメークして販売し、売り上げを支援に充てる。ガンビア在住のミュージシャン関口直人さんが太鼓を演奏して会場を盛り上げた。

 「rani(ラーニ)」はハンドメードのインド刺しゅうリボンの雑貨、アクセサリーを販売。その他、作家ものの食器をリユース販売する「モジャ屋」、「陽だまりnekoの夢」、「生活クラブ」、「ふれあい工房みなわ」、バングラディシュ製品販売と「絵本のとりかえっこ広場」のi-Sora(いそら)、「自家焙煎(ばいせん)珈琲(コーヒー)やさしいおまめ」などが出店した。

 次回は2024年3月3日に開催。今後も9月と3月の第1日曜に開催を予定する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース