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岩槻の老舗豆腐店が大豆スナック発売 ヨーロッパ野菜生産者や生徒とコラボ

開発を担当した林さん

開発を担当した林さん

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 さいたま市岩槻区内で豆腐製造を行う須賀食品(さいたま市岩槻区末田)が10月22日、地元特産のヨーロッパ野菜を使った大豆スナック「大豆畑のビーツとケール」を発売する。

揚げた大豆にビーツとケールのチップスを合わせている

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 須賀食品は創業140年の老舗豆腐店。主に給食用や加工総菜用の豆腐・大豆製品を製造販売している。

 開発のきっかけは今春、専務の林勇太さんが、さいたま商工会議所に「岩槻の名物となるような大豆スナックを作りたい」と相談したことから。以降、商工会議所と埼玉県よろず支援拠点の専門家がアドバイスしながら開発を進めてきた。

 「岩槻らしい農産物を入れよう」と、市内でヨーロッパ野菜の栽培普及を行う「さいたまヨーロッパ野菜研究会」の協力を得て、栄養価の高いビーツとケールをチップスに加工、揚げた国産大豆と組み合わせた。ケールはトキタ種苗(見沼区見沼中川)が開発した「カリーノケール」という品種で、規格外品も無駄なく使いフードロス削減を目指す。

 岩槻区の私立中学「開智学園」の生徒も開発に協力。生徒たちからの商品やパッケージ、ネーミングのアイデアを取り入れた。パッケージは市内のデザイン会社が担当し、ひな人形やヨーロッパ野菜をモチーフにしている。

 味付けは、同研究会のアンテナショップ「ヨロ研カフェ」の新妻直也シェフがアドバイス。ワインやビールなどにも合うよう、トリュフ塩味に仕上げた。開発に関わった、同会議所の小林孝行さんは「地域のさまざまなプレーヤーが協力して知恵を出し合い、良いご当地商品ができた」と話す。

 林さんは「薄切りのケールやビーツを風味よく加工するのが難しく、何十回も試作を繰り返して製法を編み出した。今後は岩槻だけでなく、埼玉の名物として育てていきたい」と意気込む。

 価格は648円。22日の「やまぶきまつり」で試食販売するほか、「須賀食品」「ヨロ研カフェ」(岩槻区)、「エッコラ」(浦和区)などで販売する。

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