「リバーサル商品&新商品合同プレス発表会」が11月8日、パレスホテル大宮(さいたま市大宮区桜木町1)で開催された。主催は埼玉県中小企業団体中央会。
県内の中小企業組合の新商品紹介の場として年1回行う同取り組み。今年は「リバーサル(反転・逆転の意味)商品」として、コロナ禍で埋もれてしまった商品(サービス)に改良を加え、再発売に至った商品を中心に発表した。「埼玉県鍼灸マッサージ協同組合」「小鹿野町特定地域づくり事業協同組合」「マイボックス普及企業組合」「秩父樹液生産協同組合」「埼玉皮革関連事業協同組合」「六次産業協同組合」の6つの組合が参加した。
埼玉県鍼灸マッサージ協同組合は、手を使わずに自分の肩のつぼ押しができる健康運動器具「つぼトレッチ」を発表した。同組合代表理事の長嶺芳文さんは「従来商品からフィット感や収納性を向上させ、スマホを見ながら、仕事しながらでもツボ押しできる商品」と話す。
小鹿野町特定地域づくり事業協同組合は、厳冬期の氷柱とイチゴ狩りと秩父ワインを味わう旅行商品「小鹿野町プレミアム大人女子旅2024」を発表。同組合広報担当の工藤エレナさんは「若い女性にも利用してもらえるよう、食べ歩きやインスタ撮影スポットを追加し、リーズナブルな価格に再設定した」と話す。
マイボックス普及企業組合は、ランチボックスとして再利用できる土産のパッケージ「パッケージ対応型マイボックス」を発表、12月1日に発売する。同組合代表理事の栗林秀之さんは「折り畳みのランチボックスやドギーバックとして販売していた『マイボックス』を、土産やギフトのパッケージとしてオリジナルデザインにできるよう改良した」と話す。
秩父樹液生産協同組合は、秩父産のキハダという樹木を使ったノンアルコールビールテイスト飲料「BITTER YELLOW」を発表。同組合事務局の吉本隆久さんは「キハダの樹皮は生薬『オウバク』の原料にもなっている。秩父の自然が育んだキハダとホップのダブルの苦味が特徴」と話す。
埼玉皮革関連事業協同組合は、米ぬかなめし製法の革「かさね-Kasane-」を発表。定番カラー5色を11月3日(いいレザーの日)に全国発売した。同組合広報担当の河合泉さんは「米ぬかを使ったなめし製法ということで、『うすくち』『こいくち』『のりのくろ』など、草加せんべいにちなんだカラー名を付けた」と話す。
六次産業協同組合は「新商品」として、深谷市産のサツマイモ「紅はるか」を使った「深谷さつまいも生産プロジェクト」を発表。同組合代表理事の持田直光さんは「今年は約40トンのサツマイモを収穫できた。12月まで熟成させ糖度を上げて、SDGS(サツマイモ大好きガールズ)をターゲットに販売していきたい」と話す。
埼玉県中小企業団体中央会の武田将弘さんは「当発表会をきっかけに、多くの方に組合の商品を手にしていただければ」と呼びかける。