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児童虐待を経験した若者たちの声を集めた実録映画 さいたまで上映

主催する「みな風地域食堂」の山田さん

主催する「みな風地域食堂」の山田さん

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ドキュメンタリー映画「REAL VOICE(リアルボイス) 児童虐待を経験した若者達のドキュメンタリー」が1月27日、さいたま市産業文化センター(さいたま市中央区下落合5)で上映される。主催はみな風地域食堂、後援は埼玉県とさいたま市。

上映会の様子

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「虐待は大人になって終わりじゃない」をテーマに児童虐待を経験した70人の若者の「リアルな声」を集めて発信することを目的に作られた同作品。クラウドファンディングなどでの資金協力を受けて昨年4月、一般公開された。監督は自身も児童養護施設出身の山本昌子さん。

上映会を主催する「みな風地域食堂」は、沖縄料理店「カフェギャラリー南風」(本町東4)を経営する山田ちづこさんが、コロナ禍で困難を抱えている子育て家庭の支援を中心に2020年7月に食事の提供を始めたことをきっかけに生まれた市民団体。活動を続けていく中で金銭的な困難だけではなく、孤食に悩む一人暮らしのお年寄りや養護施設で育った若者も来店するようになっていったという。

山田さんは同団体のボランティアからの紹介で山本さんと知り合い、同作品を見て衝撃を受け、「ぜひ多くの人に見てほしい」と上映会の開催を決めた。上映会は2023年の7月にも開き、250人が集まった。その時に見られなかった人からの要望もあり、第2回の開催に至った。

山田さんは「虐待されて育った若者が現実にはいるが、普通の人は出会う機会が少ない。地域食堂を始めて初めてそういう若者たちと出会い、そういう現実をこの映画を通して知ってほしいと考えて上映会を開く。リアルな声を伝えることで少しでも支援することができたら」と話す。

上映は14時~。入場無料。

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