見る・遊ぶ

指扇氷川神社「鎮守アジサイ園」のアジサイが見頃

  • 5

  •  

 指扇氷川神社(さいたま市西区指扇)内の「鎮守アジサイ園」のアジサイが現在、見頃を迎えている。

指扇氷川神社

[広告]

 2002(平成14)年から市民グループ「氷川の森 花の友」が中心となって、同園の整備や管理、苗の育成に取り組む。2011(平成23)年には、アジサイが西区の花となった。地域の環境美化への貢献が評価され、2014(平成26)年には「第15回さいたま環境賞県民部門」「第46回シラコバト賞」を受賞した。

 同グループ代表の石川二郎さんが中心となって、北海道から屋久島まで、山中や海沿いでアジサイの挿し穂を集めて植栽を行ってきた。結果、5月から11月ごろまで、アジサイ科の植物20種380種類2500株以上のアジサイが見られるようになったという。石川さんは同園を通じて、斜面や路肩、個人宅のグリーンカーテンなど、生育環境に応じたさまざまな種類があることも伝えている。

 石川さんは「アジサイが日本原産の植物だと知っている人は少ない。同園では国外から逆輸入された種類も見られる。旅行の空き時間に散策してアジサイを見つけると声をかけるなど、地道に活動を続けてきた。その場で花を譲ってもらったこともある。持ち帰って、根付くのに5年以上かかったものもあったが、結果11月ごろまでさまざまな種類が見られるようになった。園内で育てる場所を移動してみたり、相性のいい他の植物を植えてみたりして工夫を続けている」と話す。

 6月15日・16日は「指扇アジサイまつり」が開かれる。同まつりは毎年6月に行われ、20回目となる。恒例「好きな花投票」や模擬店出店、鉢苗販売、ギター演奏会も行う。珍しいアジサイを紹介する展示コーナーも設ける予定。石川さんは「今年は温暖化もあり、例年より1週間ほど早い開花だが、毎年訪れる方も増えた。当日もぜひ足を運んで、ゆっくり鑑賞して、アジサイを知ってもらえるきっかけになれば」と話す。

 同神社はJR指扇駅から徒歩10分の場所にある。駐車場がないため、公共交通機関での来園を呼びかける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース