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老舗漬物店・河村屋が「カレーかき氷」 福神漬けの日にちなみ限定提供

カレー×米麹(こうじ)かき氷を紹介する河村屋の染谷静香社長

カレー×米麹(こうじ)かき氷を紹介する河村屋の染谷静香社長

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 老舗漬物店「河村屋」大宮本店(さいたま市北区別所町、TEL 048-667-6733)が、7月29日の「福神漬けの日」にちなみ「カレー×米麹(こうじ)かき氷」(1,729円)を期間限定で提供する。

「カレー×米麹かき氷」

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 江戸時代後期の文化文政に創業し、約230年の歴史を持つ同社。タマネギの漬物や、エリンギ、豆腐、チーズのみそ漬けなどの創作漬物、伝統的な大福神漬け、白菜の浅漬け、古漬けなどもそろえる。

 2023年に10代目社長となった染谷静香さんはイタリア留学の経験を生かし、「日本が誇る発酵食である漬物のおいしさを幅広く楽しんでほしい」と、定番の食べ方にこだわらない漬物メニューを提案している。本店向かいのギャラリースペースで2016(平成28)年、漬物やこうじを使いオムライスやライスコロッケなどのランチプレートを提供する「つけものカフェ」を期間限定で営業。翌2017(平成29)年7月からは夏季限定で、乳酸菌入りの自家製こうじをクリームやシロップに使い、独自に開発したミルク氷を使うかき氷を提供している。、

 かき氷は、定番メニューのほか、新しいメニューも毎年登場する。昨年はフルーツトマトやスイートコーンなどの野菜を使った「野菜かき氷」が登場した。

 今年は創業230年を迎え、同社の定番の一つ「大福神漬」に合うメニューを提供しようと企画。河村屋の「大福神漬」は、2年半もののたくあん、キュウリ、ナス、シソの葉、レンコンの5種類の野菜をしょうゆや醸造酒などを合わせた調味液に4カ月間かけて仕込む。染谷さんは「手間暇かけて作った『大福神漬』のおいしさを一番引き出せるメニューで提供したい」と思い、「福神漬けといえばカレー」「夏に提供しているかき氷」を組み合わせ「カレー×米麹かき氷」を考案した。

 染谷さんは「言い出したものの、カレーとかき氷が本当に合うのか心配だったが、試食した社員みんなで驚いたほど想像以上に『合う』組み合わせだった」と話す。ミルク氷に、乳酸発酵米こうじで甘みを加えたマスカルポーネのクリーム、夏野菜をトッピング、「大福神漬」を添えたカレーと合わせて食べる。染谷さんは「甘くてコクがある『大福神漬』を生かすようなカレーにしている。カレーの辛さが、マスカルポーネクリームの甘さで調和され、ここ最近の暑さで食欲がなくても食が進むメニュー。新しい味をぜひ体験してほしい」と話す。

 カレーかき氷のほか、昨年からのメニューで「フルーツトマトのカプレーゼ」「濃厚コーンクリームスープ」「焼きいものモンブラン クリームブリュレを添えて」の3種の野菜かき氷と果物、抹茶、黒みつ、コーヒー系の中から3~4種類を用意する。

 営業は月曜と木曜~日曜の13時~17時。9月8日まで。カレー×米麹かき氷の提供は7月25日~29日、8月1日~5日の期間限定で、1日10食限定。前日10時から、先着順で電話予約を受け付ける。カレーかき氷以外は予約不要。

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