「不登校の子どもを一緒に支えるためのセミナー」が8月7日、上尾市文化センター小ホール(上尾市二ツ宮)で開催される。主催は上尾市で子どもの居場所作りに取り組む団体「こどもとおとなのあそびとたいわ」、後援は上尾市教育委員会。
不登校を支える地域づくりについて学ぶ同セミナー。講師は文部科学省の川上一真さんと東京都武蔵野市から校内フリースクールを運営しているNPO法人「Unippo」代表理事の慶徳大介さん。川上さんは全国の取り組みについて話し、慶徳さんは現場での実践についての事例を話す。
上尾市内には約1000人の不登校・不登校傾向の児童がおり、解決には官民連携の取り組みが必要と考え、同団体が上尾市教育委員会との協働でセミナーを企画した。同団体代表の樽井花子さんは「官民連携が推奨されているが、自治体によってその進み方には違いが大きく、経済的支援がある自治体とない自治体など格差が生まれている。誰一人取り残さない多様な学びを推進したいと考えセミナーを企画した」と話す。
セミナーは上尾市の「まちづくり推進事業」の一環として、当事者だけでなく、教育関係者や支援者にも声をかけて開く。「文部科学省の方から全国の先進事例が聞ける機会はあまりなく、Unippoの代表から現場の事例の話も聞くことができて、官民連携についての現状について学べる。全国でどのような工夫が行われているかを知ることで、子どもの環境を選び変えていくことができることが分かる。質疑応答の時間もあるので、教育関係、支援者の方にも参加してもらい、タイトル通り多様な立場が一緒に学びを考えるセミナーにしたい」と樽井さん。
開催時間は13時30分~15時。参加無料。申し込みはフォームで受け付ける。