子ども向けイベント「こども工務店 大工さんと家を建てよう」が9月28日・29日、山井建設(中央区本町東3)の本社オフィスで開催された。
開催は今年8月に続き2回目。3歳~小学4年の児童が参加した。一般的な家の4分の1ほどのサイズのミニチュア模型を「金物工法」で組み立て、実際の建て方を学ぶ同イベント。専務の山井章弘さんは「最近は家がどのように建てられているか見る機会が減っている。子どもたちに体験してもらい、ものづくりの世界を知ってもらえたらと思い企画した」と話す。
ヘルメットと軍手、トンカチの入った腰袋を装着し、社長の山井義雄さんから、柱に記された文字や数字(番付)の意味、柱を立てる向きなどの説明を受けた。番付を確認し、トンカチも使いながら柱や梁(はり)などの骨組みを順番に組んでいった。2階部分も同様に組み、最上部に棟木を上げる「棟上げ」を行った。2階に上る際にはこわばる表情を見せていた子どもも、時間がたつにつれて笑顔に変わっていったという。最後に山井さんより、「よくできたで賞」の賞状と土産が手渡された。
体験した中央区在住の小学3年の女児は「家の骨組みがどんなものか分かった。工事中の家を見て、実際はどうなっているか確認したい」と話していた。
章弘さんは「3回目の子ども工務店も11月に計画しているので、ぜひ参加してもらえれば」と呼びかける。「この体験をきっかけに、大工になりたいという子どもが増えてくれれば」とも。