
大宮の温浴施設「おふろcafe utatane(うたたね)」(さいたま市北区大成町4、TEL 048-856-9899)が狭山茶製造販売の的場園(入間市)とコラボし、4月15日から、狭山茶を使ったカフェメニューと「お茶風呂」を提供する。
利用客に埼玉県の名産を知ってほしいという思いから、同施設では2月から旬の素材を使ったメニューを期間限定で提供している。今回は、狭山茶を使ったメニュー5品を開発した。
メニュー開発では、いくつかの課題に直面したという。営業部長の新谷竹朗さんは「新茶の特徴として、新鮮な香りと凝縮されたうまみが挙げられるが、茶葉は時間がたつと新鮮さが失われ、料理にすると香りを感じづらいとことが課題だった」と話す。新茶の特徴を感じてもらうため、農園から同施設へ茶葉を直送し、「新鮮さが失われない仕組みを整えた」という。さらに、茶葉を粉末にしたり、砕いたりするなどして工夫を凝らし新メニューを開発した。
4月中は新茶トッピングなしの「埼玉県産狭山茶のミルクカルボナーラ」(1,080円)を提供。5月1日からは新茶トッピングありの「埼玉県狭山茶の『新茶』ミルクカルボナーラ」(1,280円)を数量限定で提供する。ソースのほか、新茶の茶葉をパスタの上にトッピングする。「追い茶葉」として、新茶をコーヒー豆のようにミルで削ってかけることもできる。味変用に茶のタバスコや、茶を使ったジェノベーゼソースも用意。「的場さん家の狭山茶バスクチーズケーキ」(980円)や「狭山茶づくしのパフェ」(1,390円)、「狭山茶をつかったお濃茶シェイク」(780円)などのスイーツもそろえる。
的場園代表の的場龍太郎さんは「イベントを通じて、お茶を中心としたコミュニケーションが生まれてほしい。会話のきっかけやアイデアの創出につながれば」と期待を込める。「狭山茶の魅力は、おいしいだけでなく、関わっている人の思い。茶葉を摘み、お茶としてお客さまに販売する全ての工程に、生産者の思いが込められている。今回のような取り組みを通じて、関わる人全員が笑顔になるよう活動していきたい」とも。
新谷さんは「まずは狭山茶の料理やスイーツを食べてほしい。そこから、新たな魅力や面白さを少しでも感じてもらえれば」と話す。
カフェの営業時間は11時~23時(金曜・土曜・祝前日は翌1時まで)。限定メニューの提供は6月1日まで。施設の営業時間は10時~翌9時。入館料は、平日(10時~翌2時)=大人1,400円・子ども700円、土曜・日曜・祝日(10時~翌2時)=大人1,600円、子ども800円。翌2時以降は追加で深夜料金(1,680円)がかかる。