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岩槻にボックスショップ「いわポケ」 箱に「好き」「得意」を詰め込み販売

(左から)「いわポケ」を運営する秋本創さんと「なかにわBASE」代表の佐藤美和さん

(左から)「いわポケ」を運営する秋本創さんと「なかにわBASE」代表の佐藤美和さん

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 ボックスショップ「いわポケ」が8月30日、ワッツ東館(さいたま市岩槻区本町3)1階にオープンした。運営は「なかにわBASE(ベース)」。

「いわポケ」は岩槻駅向かいのワッツ西館1階奥にオープンした

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 月額約2,000円の出店料で、45センチ四方のボックスに自分の「好き」や「得意」を並べて、展示販売ができる同施設。ワークショップやイベントでの利用も可能。販売に初めて挑戦したい人や、自分の作品やサービスを広めたい人、地域の店舗や学校からの利用も歓迎するという。ボックスのほか、テーブルを使って販売することも可能。店番は出店者が交代制で行う。企画運営は秋本創さんと「なかにわBASE」代表の佐藤美和さんが担う。

 秋本さんは研修プログラムの講師として、ICT支援やワークショップなどを通じ、さまざまな地域と関わってきた。縁あって岩槻に転居し、地域活動にも携わるようになったという。岩槻ではマルシェやイベントが多い一方、住民との関わりが少ないことに気付き、「出店者や街で活躍するプレーヤー創出の必要性を感じた」と話す。昨年はさいたま市主催の「いわつき小商いの学校」で講師を務め、まちづくりに携わる「プレーヤー」の創出に関わった。ただ、講座の受講だけでは次につながりにくく、実践の機会が少ないと実感した秋本さん。その後、準備を進め、今年はプレーヤーがまちと関わる「場」づくりを目標に、同店オープンにこぎ着けた。

 出店へのハードルを下げ、イベントやマルシェに出店者として参加する人が増えるようにとの思いから、店番を2回担当すると出店料が無料になる仕組みを設けている。

 ボックスオーナーで、趣味で作っていたメッシュ素材のポーチを販売する女性は「楽しんで販売している。温泉のタオルを入れられて便利。作っている時も楽しい」と話す。

 昨年末に「いわつき小商いの学校」で秋本さんと出会い、準備を進めてきた森眞智子さんは、廃油を使った、環境と手にやさしい手作りせっけんのボックスを開いた。「短期間で起業し、自分で使うだけだったお気に入りのせっけんを販売して紹介できるようになり、うれしい」と話す。

 秋本さんは「興味はあるが、自分が出店できるかどうか迷っている段階でも相談してもらい、共に考えて何かをつくっていけたら」と話す。「ボックスオーナーになって、人やまちとつながるきっかけになれば」とも。

 営業時間は10時~20時。

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